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紫野ソンディ研究会に参加して

串崎 真志

 内田・石橋両氏に続いて、前回からわたしも紫野ソンディ研究会に参加している。開始時間の前、スコアの整理のことを内田氏にこっそり聞いていたら、奥野哲也先生が驚いたふうにしていた。わたしはいつも、さもよく知っているかのようにうなづく習慣があるので、てっきりマスターしているものと思っていたらしい。ところがわたしは記号化というのがどうも苦手で、実を言うとマージャンの点数も未だに数えられないほどだ。とにかく内田氏は、紙の切れ端を取り出すと、スラスラっとカンニングペーパー書いてくれた。なるほど、ぜんぜん難しくなかったのだ。

 さて今回は健常者群と臨床群から各一例が提出された。それらを奥野先生がブラインドでコメントし、その後みんなで検討する。一例は描画も同時に提出され、理解がさらに深まった。ソンディと描画。なかなか深いつながりがある。もう一例は十回法によるものだったが、内容にもまして奥野先生の一気呵成に読み込むエネルギーに驚いた。後で「ついていくのたいへんやったわ」と内田氏に告白すると、「奥野先生はマラソン・ランナーやしな。それもフルマラソンやで」と聞かされた。どおりでタフガイなはずだ。

 例によって一杯飲んで帰るわけだが、ここでは矯正関係の方とお話をすることができた。わたしにとってはふだん馴染みの薄い世界なので、たいへん興味深かった。こういう話が聞けるのも、この研究会の魅力だと思う。それから内田氏の後輩も来ていた。彼はなかなかいい臨床家で、もっと話したかったが、彼らは時間いっぱい飲んで、赤い顔でアッという間に新幹線に駆け込んでいった。まったくギリギリ・ボーイズである。最後に丸得情報?!どうやら奥野先生もホームページ作成に取りかかったようだ。アップしたら、ここからもぜひリンクしたい。

(2001/04/20受稿;2001/04/21受理)


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