<a> - リンクする

■ 概要

項  目説  明
記述形式 <a href="リンク先">~</a>
<a href="HTMLファイル#ジャンプ先要素のid属性">~</a>   
対応ブラウザー H2+ / e2+ / N2+ / Fx1+ / Op6+ / Ch1+ / Sa1+
種  類
(カテゴリー)
フロー・コンテンツフレージング・コンテンツ
インタラクティブ・コンテンツパルパブル・コンテンツ
置ける場所 フレージング・コンテンツが記入できる場所
内包要素
(コンテンツ・モデル)
親要素の内包要素
[ただし,インタラクティブ・コンテンツを子孫に含まないこと]
(コンテンツ・モデル: トランスペアレント

■ 解説

<a> はアンカー(Anchor)の略です。

<a href="リンク先">~</a> の形式は,指定した Webページにジャンプしたり,指定したメールアドレスに送信するためのメールソフトの起動をしたりする目的で使用されます。

HTML文書内の特定の場所にジャンプするときは,HTML5 では,<a href="HTMLファイル#ジャンプ先要素のid属性">~</a> の形式で,"#"とジャンプ先要素のid属性の値を書きます。つまり,ジャンプ先の位置は要素で指定し,その要素の id属性を設定するとともに,これを <a> の"#"の後に書きます。
    したがって,要素id属性を設定する際には,他の要素のものと重複しない一意的なものにする必要があります。

従来の HTML4.01 まででは,同一HTML文書内のジャンプ先 は,<a> タグの name属性を使用して指定していました。HTML5では,<a> タグの name属性は廃止され,このような用途に使用することはできません。 同一HTML文書内のジャンプ先は,必ず,要素(タグ)に設定し,id属性により指定 しましょう。

■ 属性

種  類名  称
【固有属性】 hreftargetdownloadrelhreflangtype
【グローバル属性】 accesskeyclasscontenteditable * dir
hidden *idlangspellcheck *style
tabindextitletranslate *
【ARIA role属性】
指定可能な値 (役割)
link (既定の役割のため指定対象外),button
checkboxmenuitemmenuitemcheckbox
menuitemradiotab,または,treeitem
【ARIA aria-* 属性】
指定可能なもの
ARIA グローバル状態とプロパティ
指定可能な役割の任意の状態とプロパティ   

href属性
リンク先の URL を指定します。 リンク先が HTML文書の場合は,"#"と id属性の値を記入することによってページ内の特定の場所にリンクすることができます。(解説参照。)

target属性
リンク先ファイルを表示するために使用するウィンドウ,または,表示領域(これをブラウジング・コンテキストといいます)を指定します。 指定できる値は次の通りです。

_self 現在使用中のブラウジング・コンテキストを使用します。 (既定値)
_parent 現在のブラウジング・コンテキストの親のブラウジング・コンテキストを使用します。 例えば,<iframe> を使用して HTML文書(親)の中のインライン・フレームに別の HTML文書(子)を表示している場合,子の HTML文書の a要素でこの値を指定すると,親の表示部分がリンク先で置き換わります。
_top 最上位レベルのブラウジング・コンテキストを使用します。 インライン・フレームに表示する HTML文書がさらにインライン・フレームを含んでいると,ブラウジング・コンテキストが何重にも階層化していきます。 この値を指定すると現在のレベルとは無関係に常に最上位のブラウジング・コンテキストの内容がリンク先で置き換わります。
_blank 新規にブラウジング・コンテキストを用意して,そこにリンク先の内容を表示します。 ただし,それが,新しいタブになるのか,新しいウィンドウになるのか,既存のウィンドウが流用されるのかはブラウザーに依存して変わります。
名前 ブラウジング・コンテキストの名前を直接指定して,そこに表示します。 ただし,現在のブラウジング・コンテキストと関係のあるものである必要があります。

download属性
リンク先の内容が,HTML文書などの直接ブラウザー上に表示されるものではなく,ダウンロードの対象である場合の保存先。

rel属性
リンク先の内容の現在の HTML文書から見た役割を指定します。

hreflang属性
リンク先ファイルの使用言語を指定します。  詳細は,hreflang属性の説明を参照してください。

type属性
リンク先ファイルの形式を MIMEタイプで指定します。

■ CSSプロパティ

種  類名  称
【よく使うもの】

■ 使用例

HTMLソース
HTML
<body> ~ </body>
<a href="http://xx.yy.zz/index.html">リンク先にジャンプ</a>

<a href="index.html=">同フォルダの別ファイルにジャンプ</a>

<a href="../xxx/index.html=">別フォルダの別ファイルにジャンプ</a>

<a href="index.html#XYZ">リンク先の特定位置にジャンプ</a>

<a href="#XYZ">同じファイル内の特定位置にジャンプ</a>

<a href="mailto:xyz@xxx.yyy.zzz">メールアドレスにメール送信</a>

<a href="ftp://xx.yy.zz/XYZ.LZH">FTPを用いたダウンロード</a>

<div id="XYZ"><br></div>

ブラウザー 表示例
リンク先にジャンプ

同フォルダの別ファイルにジャンプ

別フォルダの別ファイルにジャンプ

リンク先の特定位置にジャンプ

同じファイル内の特定位置にジャンプ

メールアドレスにメール送信

FTPを用いたダウンロード

■ 備考

http://~/ や,http://~/~/ のように,ファイル名を省略して指定した場合は通常,index.html,index.htm,default.htm などの省略時のファイルが表示されます。 省略時のファイルが存在しない場合は,サーバーの設定によって,フォルダの中のファイルの一覧が表示されたり,エラーとなったりします。