HTML5 & CSS3 逆引きリファレンス

■ 逆引き項目の一覧表

項 目用 途・設 定 内 容
HTMLの基本
  • HTMLとは
  • HTMLの簡単なサンプル
  • HTML4.01 からの変更点
  • HTMLの一般文書でよく使う形
  • HTMLで特殊文字(<、>、&)を書くには
  • HTMLでコメント(注釈)を書くには
フォント
  • フォントを変更するには
  • 文字のサイズを変えるには
  • 太字にするには
  • 斜体にするには
  • フォント(の種類)を指定するには
  • 下線を引くには
  • 点線の下線を引くには
  • 取り消し線(打ち消し線)を引くには
  • 文字を点滅させるには
  • 上付き文字を書くには
  • 下付き文字を書くには
  • 略語や頭字語を表すには
  • 引用文を書くには
  • 小文字と同じ高さの大文字(スモールキャピタル)を書くには
  • HTMLで特殊文字(<、>、&)を書くには
  • HTML文書内で使用する特殊文字(<、>、&)の「変換ツール」
改行
  • 改行するには
  • 改行を禁止するには
  • 中途半端な位置での改行を抑止するには
スペース
  • 文字と文字の間に適度なスペース(空白)を空けるには
  • ページの四隅のスペース(余白)を無くすには
  • 左右に適度なスペース(余白)を空けるには
  • 行間にスペース(隙間)をあけるには
  • パディングとマージンの違いは?
  • ページ全体の色(背景色)を変えるには
  • 文字の色を変えるには
  • マウスを乗せたときのリンクテキストの色を変えるには
  • 背景や文字にグラデーションをつけるには
リンク
  • リンクするには
  • ページの途中にリンクするには
  • 画像をリンクボタンにするには
  • リンク先の URL(ファイル名やパス)を記入するには
  • リンクの色を変えるには
  • リンクの下線を表示しないようにするには
  • リンクにマウスを乗せたときに色を変えるには
  • 直前のページに [戻る] リンクを張るには
  • セレクトボックスからジャンプするには
  • 閉じるリンクをつけるには
  • 画像の特定部分にリンクを張るには
クリッカブルマップ
  • クリッカブルマップとは
  • サーバサイドクリッカブルマップ
  • クライアントサイドクリッカブルマップ
リスト
  • リスト(箇条書き)の種類
  • 番号なしリスト(箇条書き)を書くには
  • 番号付きリスト(箇条書き)を書くには
  • 定義リストを書くには
  • 番号なしリストのマーカーを変更するには
  • 画像をリストマーカーにするには
  • 番号付きリストのマーカー書式を変更するには(HTML)
  • 番号付きリストのマーカー書式を変更するには (CSS)
  • リスト項目の中にリストを入れる(入れ子にする)には
  • 番号付きリストで指定した番号から開始するには
  • 逆順の番号付きリストを表示するには
  • リストの前後左右や項目間のスペースを調整するには
  • 番号付きリストのマーカー書式を任意に変更するには
  • 横線を引くには
  • 縦線を引くには
  • 文字などを枠線で囲むには
  • 自由な線・円・曲線を描くには
文書構成
  • ページタイトルを記述するには
  • 章や節のタイトルを記述するには
  • 段落を記述するには
  • 段落の先頭文字を字下げするには
  • 複数のページでスタイルシートを共有するには
  • 複数のページで JavaScript を共有するには
  • ページの一部に別のページを埋め込むには
画像
  • 画像を貼り付けるには
  • 画像のサイズを知るには
  • 画像が表示されない!?
  • 画像を隙間無く並べるには
  • 画像を切り抜くには
  • 画像ファイルの URL(ファイル名やパス)を記入するには
背景画像(壁紙)
  • 背景画像を張るには
  • 背景画像を固定するには
  • 背景画像を縦(横)方向にのみ並べるには
  • 背景画像を一つのみ表示するには
  • 背景画像をページの特定部分に並べて表示するには
  • 背景の設定を一括で行うには
  • 背景や文字にグラデーションをつけるには
アクション
  • マウスをクリックした時○○するには
  • マウスを乗せた時に○○するには
  • ページを開いたときに○○するには
音・音楽
  • BGMを鳴らすには
  • 曲を変えたり再生・停止したりするには
テーブル
  • 基本的なテーブル
  • CSS でテーブルの標準的な枠線の表示を指定するには
  • CSS でテーブルの枠線の表示・非表示を指定するには
  • テーブルの中身を改行しないようにするには
  • テーブル内のフォントを一度に指定するには
  • カラム(セル)を連結(結合)するには
  • テーブルの幅や高さを指定するには
  • カラムの内容を右寄せ、左寄せするには
  • カラムの内容を上寄せ、下寄せするには
  • テーブルの背景色を指定するには
  • テーブルの背景画像を指定するには
  • テーブルを横に二つ並べるには
  • テーブルを左側に配置し後続文章を右側に回り込ませるには
  • テーブルを右側に配置し後続文章を左側に回り込ませるには
  • テーブルを中央に配置するには
  • テーブルの中にスタイルの異なるテーブルを表示には
  • 枠線の太さを変えるには
  • 枠線の色を変えるには
  • 枠線をシンプルにするには
  • テーブルの枠線を点線にするには
  • 杜甫々氏(とほほのWWW入門)ご愛用のテーブル
  • 角の丸いテーブルを表示するには
レイアウト
  • 文字を左揃えにするには
  • 文字を中央揃えにするには
  • 文字を右揃えにするには
  • 表や画像を中央に表示する(センタリングする)には
  • 縦方向の中央に表示するには
  • 左揃えの文章ブロックを中央に配置するには
  • 段組するには
  • 文章を縦書きにするには
  • 画像や文字を好きな位置に表示するには
  • 画像を回転したり変形したりして表示するには
  • 文字列を斜めに表示するには
視覚効果
  • 文字に影をつけるには
  • 画像に影をつけるには
  • 文字や画像を半透明にするには
  • 背景や文字にグラデーションをつけるには
  • ページを移動する際にビジュアル効果をつけるには
  • 長い文字列を自動でスクロールするには
  • カーソルを変更するには
フォーム
  • フォームを作成するには
  • フォーム部品(テキスト)を作成するには
  • フォーム部品(テキストエリア・テキストボックス)を作成するには
  • フォーム部品(ラジオボタン)を作成するには
  • フォーム部品(チェックボックス)を作成するには
  • フォーム部品(セレクト部品)を作成するには
  • フォーム部品(ボタン)を作成するには
  • ボタンの内容をHTMLで記述するには
  • フォームに初期値(デフォルト値)を設定するには
  • 入力文字数を制限するには
  • フォーム部品の色などを指定するには
  • ボタンのサイズを指定するには
  • フォームの上下の隙間を無くすには
  • テキストエリアで改行するには
  • フレーム部品にフォーカスを当てるには
  • フォーム入力時に日本語入力を制御するには
フォーム制御
  • サブミットボタンを押したことにするには
  • テキスト入力欄のテキストを得るには
JavaScript
  • スクリプト言語:JavaScript とは
  • 複数のページで JavaScript を共有するには
  • 長い文字列を自動でスクロールするには
ウィンドウ
  • 別ウィンドウを開くには
  • ウィンドウを閉じるには
  • 別ウィンドウの大きさを指定するには
  • 自ウィンドウの大きさを指定するには
  • ウィンドウの大きさを知るには
  • ウィンドウの大きさ変更を禁止するには
  • メニューバーやツールバーを表示しないようにするには
  • 子ウィンドウで入力した値を親ウィンドウに設定するには
  • モーダルダイアログを表示するには
スクロール
  • スクロールバーを表示しないようにするには
  • スクロールバーの色を変えるには
  • テーブルにスクロールバーをつけるには
メール
  • メールを送信させるには(mailto:)
  • mailto:でメールの件名やCcを指定するには
  • mailto:であて先を複数指定するには
  • mailto:でメールの本文を指定するには
  • フォームに入力した内容をメール送信するには(mailto)
  • フォームに入力した内容をメール送信するには(サービス)
  • フォームに入力した内容をメール送信するには(CGI)
  • フォームメールをデコードするには
検索
  • サイト内検索フォームを取り付けるには
  • 検索エンジンに登録するには
  • 検索エンジンに登録されないようにするには
その他のテクニック(1)
  • 要素の最初の文字だけを対象にするには
  • 要素の前後に決まった文字列を挿入するには
  • 要素のうち特定の属性を持つものを対象とするには
  • 漢字にルビ(読み仮名)をふるには
  • マウスを乗せた時にツールチップ(吹き出し)を表示するには
  • キャッシュされないようにするには
  • スライドショーを実現するには
  • パスワード付きのページをつくるには
  • 右クリックを禁止するには
  • ファイルをダウンロードさせるには
  • ファイルをアップロードするには
その他のテクニック(2)
  • 印刷時に改ページするには
  • ページの中に時計を表示するには
  • アドレス(URL)を表示しないようにするには
  • ステータスバーに文字を表示するには
  • ステータスバーに文字を流すには
  • 「お気に入り」に登録させるには
  • 「お気に入り」アイコンを指定するには
  • 文字や画像を一時的に非表示にするには
  • 画像を自動的に動かすには
  • ツリーメニューを表示するには
その他のテクニック(3)
  • ページの更新日を表示するには
  • 期間限定のメッセージを表示するには
  • 動的に文字や画像などを追加するには
  • マウスストーカーをつけるには
  • ランダムな絵や文字を表示するには
雑学
  • ホームページは和製英語?
  • 適切なバナーの大きさは
  • 適切なウィンドウの大きさは

一般基本知識

■ 色の指定の詳細

たとえば <span>タグstyle="color: red;" のような指定を追加して、<span style="color: red;"> とすることで、<span style="color: red;">~</span> 間の 文字の色の変更 が可能です。(この style="color: red;" のような指定のことを属性といいます。 この場合 style属性 です。)

また、ページ全体の背景色 を指定したい場合には、<body>タグstyle="background-color: #fffff0;" のような style属性 を追加して、 <body style="background-color: #fffff0;"> のようにすればできます。

なお、これらに含まれる CSS の設定を、あらかじめ <head>~</head> 間にたとえば、

HTMLソース
CSS
<head> ~ </head>
<style type="text/css">
<!--
   .color0 { color: black; }
   .color1 { color: red; }
   .color2 { color: green; }
   .color3 { color: blue; }
   .color4 { color: lightgreen; }
   BODY { background-color: #fffff0; }
-->
</style>

のように書き込んでおくと、 <span style="color: red;"> は <span class="color1">、<body style="background-color: #fffff0;"> は、通常の <body> のままというようなより簡単な記述ですみます。 たとえば、

HTMLソース
HTML
<body> ~ </body>
<span class="color0"> class="color0" による色の指定</span>
<br><span class="color1"> class="color1" による色の指定</span>
<br><span class="color2"> class="color2" による色の指定</span>
<br><span class="color3"> class="color3" による色の指定</span>
<br><span class="color4"> class="color4" による色の指定</span>

と <body> ~ </body> 間に記入すると、

ブラウザー 表示例
class="color0" による色の指定
class="color1" による色の指定
class="color2" による色の指定
class="color3" による色の指定
class="color4" による色の指定

のようなブラウザーでの表示が得られます。

上の例の場合、class="color0" ~ class="color4" のようなclass属性による色の指定では、<span>要素 以外でもほとんどすべての要素(タグ)で使用することができます。

さらに、後述のの各部でも色指定が同様にできます。詳細については、CSS の colorプロパティbackground-colorプロパティ の解説や以下を見てください。

■ 文字の大きさの指定

<span>タグに style="font-size: large;" のような属性を追加して、<span style="font-size: large;"> などとすることで、<span style="font-size: large;">~</span>間の文字サイズの変更が可能です。

HTMLソース(メモ帳)
HTML
<body> ~ </body>
 <span style="font-size:xx-small;">大きさ xx-small の文字</span><br>
 <span style="font-size:x-small;">大きさ x-small の文字</span><br>
 <span style="font-size:small;">大きさ small の文字</span><br>
 <span style="font-size:medium;">大きさ medium の文字</span><br>
 <span style="font-size:large;">大きさ large の文字</span><br>
 <span style="font-size:x-large;">大きさ x-large の文字</span><br>
 <span style="font-size:xx-large;">大きさ xx-large の文字</span>

ブラウザー 表示例
大きさ xx-small の文字
大きさ x-small の文字
大きさ small の文字
大きさ medium の文字
大きさ large の文字
大きさ x-large の文字
大きさ xx-large の文字

また、直前の文字サイズを基準にして、大きさの変化を指定する <span style="font-size:larger;">,<span style="font-size:smaller;"> のような方法もあります。詳細については、以下を見てください。

  • CSS: font-sizeプロパティ

■ 見出しの指定と文字の大きさ

<h2> 文字列 </h2> のように、<hn> ~ </hn>タグによってはさまれた部分は 見出し となって、 この部分の後は自動的に改行されます。また、"h"の後の数値を変えることによって、文字のサイズが変わります。
(数値は、1から6までの範囲で、数値が小さいほど大きな見出し となる)

HTMLソース(メモ帳)
HTML
<body> ~ </body>
 <h1> 見出し1 </h1>
 <h2> 見出し2 </h2>
 <h3> 見出し3 </h3>
 <h4> 見出し4 </h4>
 <h5> 見出し5 </h5>
 <h6> 見出し6 </h6>

ブラウザー 表示例

見出し1

見出し2

見出し3

見出し4

見出し5
見出し6

詳細については、以下を見てください。

  • <hn>-見出し タグ

<hn> ~ </hn>タグは、あくまでも「見出し」を記述するためのタグですので、これを記述できる場所には制約があります。 たとえば、<span> ~ </span> の内部に含めることはできません。(詳細は、コンテンツ・モデルを参照。)

■ リスト(箇条書き)

通常の文書でもWebページでも、リスト(箇条書き) は、読みやすく、見やすくするのに有効 です。

リストの要点 については、まず、

  • リスト(箇条書き)の解説ページ

を参照してください。

また、3種類のリスト:

  1. 番号なしリスト
  2. 番号付きリスト
  3. 定義リスト

と、これらを作成する際に使用する

  1. <ul>要素
  2. <ol>要素
  3. <dt>要素

のそれぞれの詳細(マークアップ方法、機能、用途、オプション など)については、これらの解説ページを参照してください。

■ 表を作る

以下のリンクとそのリンクを参照してください。

  1. 表(テーブル)

また、以下の解説を参照してください。

  • 基本的なテーブル
  • CSS でテーブルの標準的な枠線の表示を指定するには
  • CSS でテーブルの枠線の表示・非表示を指定するには
  • テーブルの中身を改行しないようにするには
  • テーブル内のフォントを一度に指定するには
  • カラム(セル)を連結(結合)するには
  • テーブルの幅や高さを指定するには
  • カラムの内容を右寄せ、左寄せするには
  • カラムの内容を上寄せ、下寄せするには
  • テーブルの背景色を指定するには
  • テーブルの背景画像を指定するには
  • テーブルを横に二つ並べるには
  • テーブルを左側に配置し後続文章を右側に回り込ませるには
  • テーブルを右側に配置し後続文章を左側に回り込ませるには
  • テーブルを中央に配置するには
  • テーブルの中にスタイルの異なるテーブルを表示には
  • 枠線の太さを変えるには
  • 枠線の色を変えるには
  • 枠線をシンプルにするには
  • テーブルの枠線を点線にするには
  • 杜甫々氏(とほほのWWW入門)ご愛用のテーブル
  • 角の丸いテーブルを表示するには

■ リンクについて

ハイパーテキストという言葉がリンク(ハイパーリンク)を含む文書をさすことからもわかるとおり、リンクは HTML において最も重要な概念です。

リンクの要点 については、まず、

  • リンクの解説ページ

を参照してください。

また、以下の各項目を参照してください。

  • リンクの種類
  • リンクの書き方
  • ページの途中にリンクするには
  • 画像をリンクボタンにするには
  • リンク先の URL(ファイル名やパス)を記入するには
  • リンクの色を変えるには
  • リンクの下線を表示しないようにするには
  • リンクにマウスを乗せたときに色を変えるには
  • 直前のページに [戻る] リンクを張るには
  • セレクトボックスからジャンプするには
  • 閉じるリンクをつけるには
  • 画像の特定部分にリンクを張るには

■ 画像について

ビジュアルでインパクトのある Webページを作成するためには、画像は欠かせません。

最新の CSS3 による指定を用いると、従来からの

  1. インライン表示: Webページ内に配置して、ページの構成要素として表示する
  2. 背景画像: Webページ全体、または、表など特定の場所の背景画像として表示する
  3. リンクボタン: 画像を表示して、それをクリックするとリンク先へジャンプするようにする
  4. リンクして表示: Webページからリンクして表示する(大きな画像)

に加えて、さらに、

  1. 境界画像: Box要素の境界部分に画像を表示する
  2. リスト・マーカー画像: 画像ファイルを指定してリスト・マーカーとして表示する

などの新しい画像の用途も利用できます。

Webページでの画像利用の要点 については、まず、

  • 画像の解説ページ

を参照してください。

また、以下の各項目を参照してください。

  • 画像関連のタグとその書き方
  • 画像を貼り付けるには
  • 画像のサイズを知るには
  • 画像が表示されない!?
  • 画像を隙間無く並べるには
  • 画像を切り抜くには
  • 画像ファイルの URL(ファイル名やパス)を記入するには
  • 背景画像を張るには
  • 背景画像を固定するには
  • 背景画像を縦(横)方向にのみ並べるには
  • 背景画像を一つのみ表示するには
  • 背景画像をページの特定部分に並べて表示するには
  • 背景の設定を一括で行うには
  • 背景や文字にグラデーションをつけるには

■ HTMLファイルや画像ファイルのパス

■ パスの記入方法について

HTMLファイルや画像ファイルの数が増えてくると、用途別に別々のフォルダーに分けて保存した方が管理がし易くなります。 ところが、このように別々のフォルダーに分けたファイル同士をリンクしたり、HTMLファイルとは別のフォルダーに保管した画像の表示を行う場合には、「どこのフォルダーにあるのか」ということを「パス」をつけて明示してやる必要があります。 パスの指定方法には、

  • 絶対パス
  • 相対パス
の2種類があります。 しかし、自分のページへのリンクなどを書く際には、原則として相対パスを使用 しましょう。

■ 絶対パスについて

ブラウザー上部のURL表示で サーバー名 直後の "/"以下の部分絶対パス といいます。

  1. サーバー名の直後の "/" はその Webサーバーの HTML文書の ルートフォルダー(最上階層のフォルダー)を表します。
  2. トップページの URLにおけるサーバー名の後の "/~ユーザーID /" などの部分は、index.html というファイルが置かれているフォルダーを指定するパスです。 
  3. このパスは、パソコンで見た場合のパスの表示 "U:¥フォルダー名 ¥" などとは書式が異なっておりますので、注意が必要です。
    ドライブ名は使用しません し、 "¥" の代わりに "/" を使います。)
  4. HTMLで記入するパスは、すべて Webサーバーから見たものです。

このように、Webサーバー上のルートフォルダー:"/" を起点として、対象とするファイルやフォルダーの位置を指定する方法絶対パス といいます。

たとえば、上記の リンクの書き方 での「3Dプリンタ画像」の URL:

  • http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~joho/images/cubex2s.jpg
では、
  • /~joho/images/
となっています。 つまり、~joho フォルダー(トップページ: index.html があるフォルダー)の下にある images フォルダー が指定されています。 そして、この images フォルダーの中に cubex2s.jpg があるということになります。

■ 相対パスについて

上のようなルートフォルダー:"/" を起点とした 絶対パス に対して、「現在表示をしているファイルのあるフォルダー」を基準にしてパスを書く方法相対パス といいます。

たとえば、上の例 で、トップページのファイル: index.html に ~joho フォルダー(それが置いてあるフォルダー)の下にある images フォルダー の中にある 「3Dプリンタ画像」 へのリンクを書き込む場合、

  • <a href="images/cubex2s.jpg">3Dプリンタ画像</a>
となります。 つまり、パスの指定は、"images/" であり、現在のフォルダー(~joho)の下にある images フォルダーが指定されています。

また、相対パスでは、次のような便利な指定方法があります。

  • ../ 現在のフォルダーの1つ上のフォルダー
たとえば、
  • ../AAA/BBB/CCC/
は、現在のフォルダーの1つ上にあるフォルダーの下にある「AAAフォルダー」の下にある「BBBフォルダー」の下にある「CCCフォルダー」が指定されていることになります。 さらに、この指定は繰り返し使用が可能です。たとえば、
  • ../../../AAA/BBB/CCC/
は、現在のフォルダーの3階層上にあるフォルダーの下にある「AAAフォルダー」の下にある「BBBフォルダー」の下にある「CCCフォルダー」が指定されていることになります。

なお、上層のフォルダーのことを 親フォルダー、下層のフォルダーのことを 子フォルダー ということもあります。

相対パスを使っておくと、ファイルをフォルダーごと移動するような場合でも、相対パスが変わらないような範囲の移動であれば、HTMLファイル内のリンクの記述は、そのまま変更しなくて済みます。 一方、絶対パスでは、ファイルを移動するごとに、そのファイルに関連したリンクの記述は、必ず変更する必要があります。 そういう意味で、できるだけ相対パスを使う方が良い といえます。

■ 配置に関する指定

■ 配置に関する指定のまとめ

HTML5 では、見栄えや装飾に関する指定はすべて CSS で行うことになっておりますので、配置に関する指定もほとんどすべて CSS を使用します。

とくに、HTML4.01 までによく使用されてきた <center>要素align属性valign属性廃止されて使用できませんので注意してください。

配置に関する指定をパターンに分けると次のようなものがあります。

  1. 要素内の文字列の「左寄せ・右寄せ・中央配置」や「上・下・中央配置」の指定。
  2. 幅をもつ要素の「左寄せ・右寄せ」と後続要素の回り込みの指定。
  3. 要素の配置位置の指定。
  4. 背景画像に関する配置や繰り返し表示の指定。

■ 要素内の文字列の「左寄せ・右寄せ・中央配置」や「上・下・中央配置」の指定

要素内のテキストの配置指定には CSS の text-alignプロパティvertical-alignプロパティ を使用します。

ただし、表(テーブル)のセル内の文字列の配置指定に vertical-alignプロパティ を用いる際には指定しても無効な値がありますので注意してください。

具体例については、text-alignプロパティvertical-alignプロパティ の解説を参照してください。

■ 幅をもつ要素の「左寄せ・右寄せ」と後続要素の回り込みの指定

幅をもつ要素で HTML4.01 までの align属性 による指定を置き換えるためには CSS の floatプロパティ を使用します。

floatプロパティ で "left" を指定すると、この要素は 左寄せに配置され、後続の要素はその右側に回り込みます。

floatプロパティ で "right" を指定すると、この要素は 右寄せに配置され、後続の要素はその左側に回り込みます。

ただし、floatプロパティ の指定対象となる要素は明確な幅を持つことが条件とされており、<p>要素<div>要素 で floatプロパティを指定する際には、同時に、widthプロパティで幅を指定する必要があります。

なお、後続要素の回り込みを解除するためには、解除位置の要素で clearプロパティ を指定します。

具体例については、これらの CSS プロパティの解説を参照してください。

■ 要素の配置位置の指定

要素の配置指定には CSS の marginプロパティmargin-topプロパティmargin-rightプロパティmargin-bottomプロパティmargin-leftプロパティ)が使用できます。

とくに、margin-leftプロパティmargin-rightプロパティの値をともに "auto" に設定すると、中央配置にできます。

さらに、細かなページレイアウトを設定するためには、positionプロパティ と、 topプロパティleftプロパティ(左上頂点の位置)、または、rightプロパティbottomプロパティ(右下頂点の位置) を指定することで可能です。

具体例については、これらの CSS プロパティの解説を参照してください。

■ marginプロパティ と text-alignプロパティ の使用例 1

HTMLソース 1
左揃え<br>
2行目
<hr>

<div style="width:5em; margin: 0px auto;">
中央配置1<br>
2行目
</div>
<hr>

<div style="text-align:right;">
右揃え<br>
2行目
</div>

<div style="text-align:center;">
中央配置2<br>
2行目
</div>

<div style="text-align:left;">
左揃え2<br>
2行目
</div>

IEの表示 1
左揃え
2行目
↑(指定なし)
中央配置1
2行目
↑(<div style="width:5em; margin: 0px auto;">; ~ </div>の範囲)↑

右揃え
2行目
(<div style="text-align:right;">の範囲)↑
中央配置2
2行目
↑(<div style="text-align:center;">の範囲)↑
左揃え2
2行目
↑(<div style="text-align:left;>の範囲)

■ marginプロパティ と text-alignプロパティ の使用例 2

HTMLソース 2
<table border="1" style="width:250px; margin: 0px auto;">
 <caption>【テーブルの例】</caption>
 <tr style="background-color:#cccccc;">
  <th><br></th>
  <th>列-A</th>
  <th>列-B</th>
  <th>列-C</th>
 </tr>
 <tr>
  <td>行-1</td>
  <td>A1</td>
  <td>B1</td>
  <td>C1</td>
 </tr>
</table>

<table border="1" style="width:250px; float: right;">
 <caption>【テーブルの例】</caption>
 <tr style="background-color:#cccccc;">
  <th><br></th>
  <th>列-A</th>
  <th>列-B</th>
  <th>列-C</th>
 </tr>
 <tr style="text-align: center;">
  <td>行-1</td>
  <td>A1</td>
  <td>B1</td>
  <td>C1</td>
 </tr>
</table>

IEの表示 2
【テーブルの例】

列-A 列-B 列-C
行-1 A1 B1 C1
↑(style="width: 250px; margin: 0px auto;")↑
表は中央に表示されます。
セルの中の文字は「中央揃え」にならない!

【テーブルの例】

列-A 列-B 列-C
行-1 A1 B1 C1

<table border="1" style="width: 250px; float: right;">
と指定すると、このように表の周囲に文字列
の「回りこみ」が指定された形になります。
<tr style="text-align: center;"> の指定をしたことにより、
セルの中の文字は「中央揃え」になっている! (「行-1」のブルーで表示した部分)

■ 背景や文字にグラデーションをつけるには

これらは、linear-gradient( ) 関数 を背景に適用することで一応可能なことになっています。  linear-gradient( ) 関数 は、

linear-gradient(開始位置と角度, 開始色, 途中色, 終了色);

のように、backgroundプロパティ の値として指定します。

まず、背景 については、次の例のようにするとできます。 (ただし、現状では、IE は垂直方向のグラデーションのみ表示可能です。 Chrome,Opera,Safari (同一のレンダリングエンジン) では、水平方向のグラデーションも表示可能ですが、角度を指定したグラデーションには、未対応です。 また、FireFox は、水平方向や角度を指定したグラデーションの表示にも対応しています。 これらには、ベンダープレフィックスが必要です。)

HTMLソース
CSS
<head> ~ </head>
<style type="text/css">
<!-- 
 div.sample1, div.sample2, div.sample3 { width:500px; height:120px; }
 div.sample1 { 
    background: linear-gradient(yellow, green, blue); 
    background: -moz-linear-gradient(yellow, green, blue); 
    background: -webkit-linear-gradient(yellow, green, blue); 
 }
 div.sample2 {
    background: linear-gradient(left, #ff0000, rgba(255,0,0,0)); 
    background: -moz-linear-gradient(left, #ff0000, rgba(255,0,0,0)); 
    background: -webkit-linear-gradient(left, #ff0000, rgba(255,0,0,0)); 
}
 div.sample3 { 
    background: linear-gradient(left 45deg, red, orange, yellow, 
                                green, blue, indigo, violet);
    background: -moz-linear-gradient(left 45deg, red, orange, yellow, 
                                green, blue, indigo, violet);
    background: -webkit-linear-gradient(left 45deg, red, orange, yellow, 
                                green, blue, indigo, violet);
 }
-->
</style>
HTML
<body> ~ </body>
<div class="sample1">線形グラデーション:サンプル1</div>
<div class="sample2">線形グラデーション:サンプル2</div>
<div class="sample3">線形グラデーション:サンプル3</div>

ブラウザー 表示例
線形グラデーション:サンプル1
線形グラデーション:サンプル2
線形グラデーション:サンプル3

次に、文字 については、実際には上の背景の設定を行って、文字部分にのみそれが反映される形で実現できます。 (ただし、現状では、Chrome とそれと同一のレンダリングエンジンを持つ Opera や Safari のみの対応 で、background-clipプロパティ の値 texttext-fill-color プロパティ は、Chrome の独自仕様 です。 これらには、ベンダープレフィックスが必要です。)

HTMLソース
CSS
<head> ~ </head>
<style type="text/css">
<!-- 
   div.sample {
      font-size : 96px;
      background-image: linear-gradient(#cfcfcf, purple, maroon);
      background-image : -webkit-linear-gradient(#cfcfcf, purple, maroon); 
      -webkit-background-clip: text;
      -webkit-text-fill-color: transparent;
   }
-->
</style>
HTML
<body> ~ </body>
<div class="sample">グラデーション</div>

ブラウザー 表示例
グラデーション