<meta> - メタ

■ 概要

項  目説  明
記述形式 <meta http-equiv="データ名" content="内容">
<meta name="データ名" content="内容">
対応ブラウザー H3+ / e2+ / N2+ / Fx1+ / Op6+ / Ch1+ / Sa1+
種  類
(カテゴリー)
メタデータ・コンテンツ
置ける場所 head要素内(charset属性の指定があるとき, または,
http-equiv属性が文字エンコードの指定に使用されているとき)
head要素内(http-equiv属性の指定があるが,
文字エンコードの指定でないとき)
head要素noscript子要素内(http-equiv属性の指定があるが,
文字エンコードの指定でないとき)
メタデータ・コンテンツが記入できる場所(name属性の指定があるとき)
内包要素
(コンテンツ・モデル)

(コンテンツ・モデル:

■ 解説

<meta> は META information(メタ情報)の略です。 英語の meta- は,後から(after),超えて(beyond),共に(with),変化(change)などのニュアンスを持つ接頭語です。 「それまでの機能に加えて,後から機能を追加するためのもの」といった意味でしょうか。 <meta> タグは,HTMLの規約で定義されているものに加えて,いろいろな目的で使用されます。 大きく分けて,次の3つの形式が使用されます。

  1. <meta charset="文字符号化方式"> の形式は,HTML文書の 文字符号化方式 を指定します。
  2. <meta http-equiv="データ名" content="内容"> の形式は,HTTPヘッダーに データ名: 内容 というフィールドを追加したのと同じ働きをします。
  3. <meta name="データ名" content="内容"> の形式は,ブラウザーや検索エンジンのロボットに情報を与えます。

2番目の形式の <meta> 要素内の http-equiv属性 は,content-languagecontent-typedefault-stylerefreshset-cookie の5つのキーワードの値で指定し, content属性 の指定と併せて,HTML文書で使用する 各国言語文字符号化方式スタイルシート画面の更新方法クッキー などの指定をします。

【注意】 HTML5 では,HTML4.01 からの変更点 に述べた通り,基準となるスタイルシートやスクリプト言語の指定が不要 となり,HTML4.01 で行っていた, <meta> 要素 による CSS や Javascript についての:

<meta http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css">
<meta http-equiv="Content-Script-Type" content="text/javascript">

のような記述は不要 になりました。 (スタイルシートは CSS,スクリプトの言語は Javascript がそれぞれ既定値 となっています。)

また,http-equiv属性 の値としては,content-languagecontent-typedefault-stylerefreshset-cookie の5つのキーワードによる指定のみが可能で,上に示した 「Content-Style-Type」や「Content-Script-Type」は使用できなくなっています ので,注意が必要です。

詳細は,使用例 を参照してください。

■ 属性

種  類名  称
【固有属性】 name, http-equiv, content, charset
【グローバル属性】 accesskeyclasscontenteditable * dir
hidden *idlangspellcheck *style
tabindextitletranslate *
【ARIA role属性】
指定可能な値 (役割)
なし
【ARIA aria-* 属性】
指定可能なもの
ARIA グローバル状態とプロパティ   

■ CSSプロパティ

種  類名  称
【よく使うもの】 colorbackground-colorfontfont-sizefont-family

■ 使用例

■ 文字コード (<meta charset="文字符号化方式">)

HTML文書の 文字符号化方式 を指定します。 HTML5 では,文字符号化方式charset属性 によって,

<meta charset="UTF-8">

のように簡単に指定できるようになりました。 従って,HTML4.01 で使用されていたものと同様の http-equiv属性 を用いた

<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS">
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=euc-jp">
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=iso-2022-jp">
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">

のような記述を使用する機会は通常ありません。 (HTML5 では,日本語の HTML文書で UTF-8 以外の符号化方式は指定できません。)

■ 優先的に利用するスタイルシート (<meta http-equiv="Default-Style" content="CSSファイル">)

既定のスタイルシート外部ファイルを指定します。 この指定は,<link> 要素で複数の CSSファイルを指定している場合に,その中で優先的に利用するものをブラウザーに伝えます。

<meta http-equiv="Default-Style" content="default.css">

■ 画面の再描画 (<meta http-equiv="Refresh" content="再描画の間隔">)

文書を 10秒毎に再描画します。 この機能をクライアントプルと呼びます。

<meta http-equiv="Refresh" content="10">

■ 別ページへの自動ジャンプ (<meta http-equiv="Refresh" content="移動までの時間; URL=移動先 URL">)

10秒後に URL=... で指定した URL にジャンプします。 ホームページの移動の際に用いている例があります。

<meta http-equiv="Refresh" content="10;URL=http://xyz.com/">

■ クッキーのセット (<meta http-equiv="Set-Cookie" content="クッキーのデータ">)

content属性 で指定したクッキーをセットします。

<meta http-equiv="Set-Cookie" content="name=data; path=path; expires=Day, DD-MMM-YY HH:MM:SS ZONE">

■ 文書の著者 (<meta name="Author" content="著者名">)

文書の著者を明記します。 画面上では表示の変化はありません。 contentの部分にはメールアドレスを書いてもよいでしょう。

<meta name="Author" content="Tohoho">

■ 文書のキーワード (<meta name="Keywords" content="キーワード">)

この文書に関連するキーワードを指定します。 検索ロボットの中にはこのキーワードを解釈してくれるものがあります。

<meta name="Keywords" content="HTML,CGI,SSI">

■ 文書の概要 (<meta name="Description" content="文書の概要">)

この文書に関連する説明(description)を指定します。 検索ロボットの中にはこのキーワードを解釈してくれるものがあります。

<meta name="Description" content="HTMLリファレンスです">

■ 検索ロボット制御 (<meta name="robots" content="検索ロボットへの指示">)

goo や Google などの検索ロボットへの指示を書きます。 index は検索を許可,noindex は検索を禁止,follow はリンク先をたぐることを許可,nofollow はリンク先参照を禁止します。

<meta name="robots" content="noindex,nofollow">

■ 備考