<video> * - ビデオ(新)

■ 概要

項  目説  明
記述形式 <video src="ビデオ・ファイル" >~</video>
<video>~</video> (source要素を含むとき)
対応ブラウザー H5+ / e9+ / Fx3.5+ / Op10.5+ / Ch1+ / Sa3.1+
種  類
(カテゴリー)
フロー・コンテンツフレージング・コンテンツエンベッディッド・コンテンツ
インタラクティブ・コンテンツcontrols属性をもつとき),パルパブル・コンテンツ  
置ける場所 エンベッディッド・コンテンツが記入できる場所
内包要素
(コンテンツ・モデル)
① 0個以上の track要素に続きトランスペアレント ( src属性をもつとき。)
 [ただし,media要素audio要素と video要素)を子孫に含まないこと]
② 0個以上の source要素,0個以上の track要素に続きトランスペアレント
src属性をもたないとき。)
 [ただし,media要素audio要素と video要素)を子孫に含まないこと]
(コンテンツ・モデル: トランスペアレント

■ 解説

<video> はプラグインを使用せずにビデオ・ファイルを再生するための要素です。

<video>~</video> の間には video要素に未対応のブラウザーに表示するメッセージ(フォールバック・コンテンツ)を記入することができます。

■ 属性

種  類名  称
【固有属性】 srccrossorigin *poster *preload *
autoplay *mediagroup *controls *
loop *muted *widthheight
【グローバル属性】 accesskeyclasscontenteditable * dir
hidden *idlangspellcheck *style
tabindextitletranslate *
【ARIA role属性】
指定可能な値 (役割)
application
【ARIA aria-* 属性】
指定可能なもの
ARIA グローバル状態とプロパティ
指定可能な役割の任意の状態とプロパティ   

src属性
ビデオ・ファイルの URL を指定します。 対応するブラウザーを考慮して,複数のフォーマットでビデオ・ファイルを指定したい場合は,この属性は指定しないで,複数のsource要素を <video>~</video> 間のフォールバック・コンテンツより前に置きます。

crossorigin属性
CORS(クロスドメイン通信制約)によるサーバーとの通信方法 を指定します。 

poster属性
ビデオ再生を準備する間に表示する画像ファイル(ポスター・フレーム)の URL を指定します。 再生するビデオの内容がわかる画像を使用します。

preload属性
ビデオ・ファイルの再生操作を待たずに,データを事前に自動的にダウンロードしておくかどうかを指定します。 指定できる値は次の通りです。
none なし
metadata メタデータのみ
auto 自動
空文字 preload="" と指定した場合は,auto として処理される

autoplay属性
この属性を指定すると,ビデオ・ファイル再生の準備ができ次第,自動的に再生が開始されるようになります。 「autoplay」「auto="autoplay"」「autoplay=""」のいずれかの形式で指定します。

mediagroup属性
メディアを非表示のメディア・コントローラとともにグループ化し,連続再生も可能にします。

loop属性
この属性を指定すると,ビデオ・ファイルがループ(繰り返し)して再生されるようになります。 「loop」「loop="loop"」「loop=""」のいずれかの形式で指定します。

muted属性
ミュート状態を指定します。 「muted」「muted=""」「muted="muted"」のいずれかで指定します。

controls属性
この属性を指定すると,ビデオ・ファイルの再生や停止などの操作のためのコントロールが表示されるようになります。 「controls」「controls="controls"」「controls=""」のいずれかの形式で指定します。 コントロールの形状やコントロールを常に表示するかなどは,ブラウザーによって異なります。

width属性/height属性
ビデオの表示範囲を幅と高さのピクセル単位で指定します。 ビデオ・ファイルの映像の縦横比と同じ比率で指定するようにします。 比率が異なる場合には,何も表示されない領域ができます。 これらの属性が指定されない場合は,ビデオ・ファイルがもつ本来のサイズで表示されます。

■ CSSプロパティ

種  類名  称
【よく使うもの】

■ 使用例

HTMLソース
HTML
<body> ~ </body>
<video src="video.mpg" autoplay loop>
  <p>このブラウザーは video に未対応です。</p>
</video>

■ 備考

これまで,Web ページ上でのビデオ再生には Adobe Flash や QuickTime などのプラグインが用いられてきました。 video要素とそれに対応したブラウザーの組合せでは,このようなプラグインは不要となり,video要素の記述だけでビデオの再生・視聴が可能になります。 これは便利である一方,ビデオ・ファイルの形式(ビデオ・コーデック)にはさまざまなものがあるにもかかわらず,現在のところ HTML5 では標準のビデオ・コーデックが規定されていません。 また,ブラウザーによってサポートするビデオ・コーデックも異なるのが現状です。 したがって,video要素を使用する場合には,複数のビデオ・ファイルを用意するなどの配慮も必要です。(この場合,上述のとおり, source要素を使用します。)