正弦波


正弦波
seigenha
 上図のような,正弦曲線の波形を持つ波で,最も基本的な波形です。 私たちが普段耳にする様々な音は,このようにきれいな正弦波を描くことはまれですが, 聴力検査などで使われる「ピー」という音,つまり純音(音の気本構成要素)は正弦波を描きます。

〜振幅〜
 圧力の最大値から最小値までの幅のことを,振幅といいます。
     振幅が大きい→音が大きい 
     振幅が小さい→音が小さい

〜周期〜
 振幅の頂点間の時間を周期といいます。  周期をT (秒)で表すと, その逆数1/T は1秒あたりの頂点の数を示し, これが周波数f となります。
 周波数の単位は,物理学者ハインリッヒ・ヘルツ(1857-1894)に敬意を表し, ヘルツ(Hz)が用いられています。

〜位相〜
 振動の変化の各位置のことを位相といいます。 振幅,周期がそれぞれ同じで,位相の異なる波がありますが, その頂点ともとの波の頂点との間が,位相差です。



参考文献
中村健太郎 図解雑学「音の仕組み」(ナツメ社)