ボイル Boyle,Robert (1627-1691)


 出身…イギリス
 職業…物理学者,化学者

 裕福な貴族に生まれました。大陸に留学し,ジュネーブで教育を受け, フィレンツェではガリレオの「天文対話」に接する機会をもちました。
 1656年からオックスフォードで科学者集団に加わり, その傍らで清教徒としてニュー・イングランドの福音伝道会の長を務めました。
 結婚せず,病気がちだったそうですが,住居や実験室を学術交流に供与したりしながら, 自らも実験に励みました。

 彼は「一定温度の下で,気体の圧力は体積に反比例する」というボイルの法則を見出したほか, ポンプにより真空を実現し,真空では音が伝わらないことを実証したり, 吸収・反射・薄膜などの色,化学変化と色の関係などを研究しました。



参考文献
D・アボット(渡辺正雄 訳)/世界科学者事典-4 物理学者(原書房)
物理学辞典編集委員会編/物理学辞典 改訂版(培風館)