エールステズ:教育の現場での発見

エールステズが、電流の磁気作用の発見を行ったのは1820年であるが、1813 年には導線を電流流れるとき、熱や光が発生するように、磁気も生ずるのではなかと予測をたてていた。彼以外にも電磁効果を見出そうとした人々はいたが磁場は電流の方向に生ずるはずだと思こんでいたため発見することができなかった。そこでエールステズは、磁場の方向に垂直であるに違いないと考えた。1820年の初頭、彼は電池に接続した導線の下に磁針をおいて、どんな効果が生ずるかを確かめる実験を行おうとしていた。講義の時間は迫っていたが、待ち来きれずに、教室の学生たちの前で実験をしてみた。すると磁針はかすかに動いたのである。彼は興奮したが学生たちにはそれほど強い印象を与えることはできなかった。彼はこの後徹底的に研究を行い導線に電流が流れると導線の周りに円形の磁場が発生することを発見した。

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