熱 伝 導

(熱の伝わり方の基本(1))


熱伝導について

金属棒を火にかざすと、火に触れて熱いところから熱くなり、除々に広がっていきます。 十分に時間が経つと全体に熱さが伝わり、どこを触っても熱くなります。これを、「熱伝導」といいます。

液体や気体は自由に動き回ることができるので対流が生じます。しかし、鉄のような固体では対 流は生じません。そこで、熱の移動を伝える手段が伝導です。温度が高いと、分子や原子の振動 が大きくなります。温められた箇所は、金属の原子が激しく振動します。そうすると、となりの 原子にぶつかって、となりの原子の振動も大きくなります。そうやって、振動が伝わっていくことで、熱も発生し伝わっていくのです。

しかし、私たちは経験から熱は一様には伝わらない事を知っています。つまり、熱には伝わりやすいものと、伝わりにくいものがあります。例えば、同じ熱量を与えても、土鍋はなかなか温まりませんが、ステンレスのフライパンはすぐに温まりますよね。 これには、その材質の熱伝導率比熱が関係しています。その様子を実際に実験をして確認したので、見てください。実験のページへGO
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参考文献
大塚徳勝著:「そこが知りたい物理学」共立出版(株) 1999年
小暮陽三著:「ゼロから学ぶ熱力学」 講談社  2001年