光量子論

 光は波動の性質を持つと同時に、粒子の性質も持ち合わせています。光の粒子性を示すものは、金属または金属の酸化物の固体表面に光をあてると電子が飛び出すという光電効果、散乱されたX線の中に入射X線の波長よりも長い波長のX線が含まれるというコンプトン効果などがあります。光は回折・干渉の現象より波動と考えられていましたが、これらの効果が発見されるにいたって、光量子説が誕生しました。

 アインシュタインは以下のように光の性質を光量子説によって説明しました

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ということで、現在は光の量子が確率的に波動の性質をとい示すということに落ち着いています。


参考文献  5訂「前田の物理1B・2」  前田和貞:著  (出版:代々木ライブラリー)