卒業研究
Graduation Research

研究室分属後の生活

分属後の学生は3回生から勉学と研究中心の生活になります。
これまでに、4回生で全国レベルの学会で発表した人や海外で開催の国際会議で英語で学会発表した人もいます。やる気次第で、4回生で大学院修士課程レベル以上の研究を行うことができます。


専門分野について
私(辻岡)は主に物理系の授業を担当していますが、研究分野は物質科学(物理+化学、物質としては有機材料)の基礎研究・応用研究の両方にまたがっています。学会発表・論文発表も、応用物理系学会と化学系学会の両方で行っています。(むしろ純粋物理系の研究内容は行っていません)
従って、分属希望の学生は物理系だけでなく化学系の専門内容もしっかり理解してきてください。


英語について
語学は将来技術者・研究者になりたいと考えている人はもちろんのこと、それ以外の人にとっても社会では多くの場面で必要になってきます。
研究室では分属後の学生に対して年に数回TOEIC模擬試験を行います。これにより、自身の英語の実力把握と向上に努めてください。研究室のゼミでは、専門分野の英語の読解力だけでなく、2006年度からリスニング力アップにむけた取り組みも始めました。
当研究室の方針として、卒業までの目標として、 「学会発表1件以上」 「TOEIC550点以上」 を設けました。特にTOEICの点数に満たない人に対しては希望者に補習ゼミを行い弱点強化を行います。
また3回生から夏休み・春休みなどにもゼミや研究実習を行いますので、長期の休みとはなりません。注意してください。


3回生分属〜卒業までのスケジュールは、およそ以下のようになります。
3回生  4月末




5月



7月末

8月〜9月
 
10月〜11月頃

12月末


2月



3月
研究室分属決定
TOEIC模擬テスト(点数次第で補習ゼミを実施)
研究室ゼミに参加 (英語リスニング、上回生研究内容報告へのディスカッションなど)
3回生ゼミ開始(専門分野の英文読解)、実験実習

春のハイキング(新メンバー歓迎)

実験実習

このころまでに研究室の実験装置を一人で扱えるようになる

ゼミを継続(お盆前後に1週間程度の休みあり)、準備が出来次第卒研実験開始

秋のハイキング

TOEIC模擬テスト
忘年会

4回生の卒研発表会に参加
遅くともこの段階で卒業研究開始
研究室ゼミ(英語リスニング、論文輪講、研究報告)開始

(早い人はここで最初の学会発表)
 4回生 4月


5月

5月末〜6月

7月

7月〜8月

9月

10月〜12月


12月
12月〜1月

2月

3月

 上記研究室ゼミを継続
TOEIC模擬テスト

春のハイキング

秋の学会発表への申込

(人によっては、教員採用試験受験のため卒研中断)

秋の学会発表にむけた、実験追い込み

学会発表(応用物理学会、光化学討論会、などで主にポスター発表)

秋のハイキング
卒研発表・春の学会発表に向けた実験

TOEIC模擬テスト、忘年会
春の学会発表への申込、卒研発表準備、卒業論文作成

卒研発表会

  この間、最後の学会発表に向けた実験の追い込み。

卒業式
学部における研究の最終まとめとしての学会発表
(応用物理学会、日本化学会 などで口頭発表)
学会発表
過去5年間の学部卒業生の進路
進学(最多で、進学先は本学大学院、奈良先端科学技術大学院大学、阪大大学院など)
教員志望
その他
これまでの卒業研究テーマ
2012年卒業生
相分離したポリマーブレンド膜表面におけるメタル堆積性変調
2012年修了生・卒業生
高分子膜表面におけるメタル蒸着性変調
ジアリールエテン膜表面におけるPb蒸着選択性
フォトクロミズムによるガラス転移点変化を用いた多機能回折格子
2011年修了生・卒業生
メタル蒸着選択性を示すジアリールエテン表面での低真空環境におけるMg原子の堆積性に関する研究
アモルファスジアリールエテン膜表面におけるZn原子の拡散挙動
フォトクロミック・ジアリールエテンを用いた有機半導体メモリの記録再生特性
2010年修了生・卒業生
フォトクロミック膜表面の示す金属蒸着選択性における表面金属原子の挙動
  (この研究内容は、2010年7月に日本化学会の欧文論文誌で論文賞(BCSJ Award)を受賞)
ジアリールエテンを用いた有機多層素子における光電流特性
キャリア注入によるジアリールエテンの着色反応を用いた有機メモリ
Mg蒸着性に寄与する高分子表面物性
2009年卒業生
光励起ジアリールエテン分子からの高効率キャリア分離
フォトポリマー膜におけるMg蒸着選択性
低真空環境におけるジアリールエテンのMg蒸着選択性

2008年卒業生
フォトクロミック・ジアリールエテン膜表面におけるMg蒸着選択性の発現モデル
ジアリールエテンドープポリマーのMg蒸着選択性
分子が織り成す唐草模様 〜ジアリールエテン分子の自己組織化による特異な結晶形態〜

2007年卒業生
フォトクロミック分子を用いた有機半導体メモリのキャパシタンス変化を用いた新しい非破壊再生法
フォトクロミック・ジアリールエテンのMg蒸着選択性の原因について

2006年修了生・卒業生
フォトクロミック・ジアリールエテンの 異性化反応に伴なう電子機能と その分子メモリへの応用に関する研究
ポリマー中におけるフォトクロミック反応
フォトクロミック・ジアリールエテンのマグネシウム蒸着選択性
フォトクロミック分子のMg蒸着選択性と 有機デバイスの電極パターン形成への応用

2004年卒業生
キャリア注入によるジアリールエテン分子異性化反応効率の素子構造依存性
ジアリールエテン薄膜への電界印加による光異性化反応制御
ジアリールエテン薄膜へのキャリア注入・輸送特性の制限因子について

2003年卒業生
フォトクロミック・ジアリールエテンを用いた有機半導体メモリ
ジアリールエテン薄膜へのキャリア注入・輸送特性
アミン系有機薄膜へのキャリア注入