本学の地盤

 本学は標高約100〜130mで寺山の中腹にあり、地盤は主として石英安山岩と呼

ばれる岩石と駅周辺に見られる砕屑岩の礫岩や砂岩などからなっている。これら

の岩石は二上山を中心とする地域に広く分布し、二上層群と呼ばれている。  .




 この二上層群は、今から約1400〜1300万年前に現在の瀬戸内海の原型

である第一瀬戸内海と呼ぶ岐阜県の瑞浪地域から伊勢湾、そこからほぼ紀伊

半島の北部を東西方向に延び、岡山からは北へ延びて、島根県あたりへ続く海

の一地域に、後背地の花崗岩や片麻岩からなる山が削られて生じた礫や砂が

堆積すると同時に、活発な海底火山活動がおこり、火砕流や溶岩が流れてたま

ったものである。その後、この地域は数100万年にわたって浸食作用受け、今か

ら約100万年前に第二瀬戸内海と呼ばれる海や湖ができ、そこに大阪層群と名

づけられた礫・砂・シルト・粘土などが堆積した。これらの地層は大阪やその周

辺の丘陵部を形成し、また、大阪平野の地下や大阪湾の海底の地盤を作って

いる。                                             

 この堆積物は、本学の造成が行われる以前には、この地にもあったが、現在は

削られて見られなくなっている。しかし、関屋付近の住宅地の地盤は、この大阪層

群からなっている。                                      .