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2006年 国語学概説・概論 受講生の俳句

学籍番号初夏の俳句ランダム俳句ランダム俳句の感想
52405
・鯉幟 泳ぎあまって 線路内
・低く飛ぶ 燕の彼方 黒い雲
・やった日に 何故寒くなる 衣替え
ほろほろと 思い出さるる 淡き恋
若者の 思ひのほかの 一途さよ
いつの世も 恋する気持ちに 波間かな
ランダム俳句は意外に発見の多いものでした。
ランダムに取った言葉で、もうひとつ、意味がある俳句を作ることができるし、自分の頭ではとんと思いつかない言葉を認識させてくれるからです。
こんな言葉も使えるんやー、この言葉でこんな意味の俳句が作れるんやーと、冷静な私に一人ツッコミをさせる点でも手強い存在でした(笑)
52413並木道 桃から緑へ 衣替え
紫陽花の 色に時の 流れ知る
スーパーの 小さなスイカは まだ買わぬ
  
52408・青葉色 ひとあめごとに 深まるか
・どたばたと いったりきたりの 衣替え
・かけぬける ビルの合間を 薫る風
・風ふわり落花一片蒼天(そら)に入る
・ゆめにみる虹の向こうの曼珠沙華
・泣くことも魔法も利かぬ夏の末
 ランダム俳句・・・ランダムという以上、ただ流れるままに身を任せて選ぶしかないと思っていた。それは、機械的な作業であり、単純なものだろうと高をくくっていた。しかし、実際経験してみて、そう簡単なものではないと痛感した。
 確かに、更新のボタンを押すたび、自動的に言葉は並べられていく。だが、ただそれで終わり、というわけではない。その中から心の琴線に触れたものを選び抜いていかなくてはならないのだ。選び抜くという作業は、思った以上に難航した。これでもない、あれでもない。一つの句の中に、冬と夏の情景が混在したり、想像も付かない言葉の組み合わせができたり、同じ語句でありながら全く違う世界がそこに生まれたり・・・それはそれでとてもおもしろかったが、なかなか「これだ!」という閃きに出会うことはなかった。
 そうして、一つの言葉の組み合わせに巡り逢った瞬間というものは、なんともいえない快感だった。自分の中の言葉にできないもやもやの部分に、ようやっとある形が与えられたようだった。
 多くの言葉の羅列を見るうちに、次第に自分の中に、「こんな情景を描きたい」という想いがうまれてくる。その情景を完全に表すことはできないが、少しでも近い形になるよう考えていく・・・この一連の流れは新しい世界を垣間見るようでとても楽しかった。
62101爽やかな 風葉桜と 戯れる
鯉のぼり 空の滝川 うねうねと
雨上がり 匂いを放つ 薔薇の庭
たましひの花の奈落の春の沖
一行の詩が珠のごとくに逸りつつ
初恋も日のさしてゐる花茨
過去に作られた俳句を分割して繋げると新しい俳句ができるという発想が面白いと思った。
言葉が古いので、繋げて出来た句は意味が通っているのかどうか判断が難しかった。
出てくる句がランダムなので、そう簡単にいい句は出来ないだろうと思っていたが、割と簡単に出来て意外に思った。
62102・赤い薔薇 見つめて残る 黒い痕
・葉桜に 青虫たちが かくれんぼ
・夏燕 校舎の中に 巣作りか
愛憎や青くも見ゆるあたりにて
心中に紅一点に蛇苺
別れ路やつゞく限りを菖蒲園
正直な所、最初はこんなことをするのに何の意味があるんだろうと思っていた。でもいざやってみるとなかなか意味の通るものができず、しかも、ひとつひとつの単語をどう捉えるかで、お、これいけるんちゃうか?と、意味を通すことができる脳内作業が病みつきになった。それに加えて、もともとの作品がすばらしいものなので、組み合わせてできた作品も味があって思わず友達に自慢したくなった。(したが)これからはランダム俳句を私の趣味のひとつにしたい。
62110・教室で 団扇見つけた 今日の午後
・窓の外 澄んだ空気と 虹の橋
・夕立の 雨やどりにて 出会い待つ 
さよならを猫に食はしていま刻む
人間は地獄極楽旅役者
月明の深夜の除雪ころろころろ
やってみてとても興味深かったです。各々バラバラに出来た一節が、こうやってくっつけることによってまた新しい世界を作り出す事ができるなんて、とても面白かったです。せっかくなので、自分の納得できる句が出来るまでやり続けてみましたが、候補が沢山できすぎて3つにしぼるのが大変でした。。季語を入れるのも忘れてしまいました。。
62103@鯉幟 誰より高く 空泳ぐ
A葉桜の 傍に佇む 芋虫よ
B武者人形 どっしり構える 広き床
クーラー代ほとんどかからぬ冷夏かな
前髪を上げてにっこり卒業式
散り落ちた花びら叩くにわか雨
最初ランダムで俳句を作るって何?!とか思って戸惑ったけどやり始めてみると色んなのが出てきて楽しくなってきました。
綺麗なものを作るのには結構時間がかかって大変でした。
あきらかにあり得ない俳句とかを見れるのも面白かったです。
52434植田いぬ 風が毛並みを なでていく
スキップに ピチピチはねる こいのぼり
重たげに 五月雨ふくむ しゃくなげや
暁や心激してトマトかな
汗臭き幼稚園児より夕汽笛
ゴマ大福闇にびつしり我は濡れ
ランダム俳句をつくるのは、とてもおもしろかったです。
その理由の主な3点を以下に挙げます。
@意外なものの関連性を見出すことができた。
 (例,暁とトマト→どちらも赤い)
A日常の常識を打ち破る詩的な表現を見出すことができた。
 (例,闇に濡れる)
B言葉がもたらす色彩の影響力の強さを感じることができた。
 (例,ゴマ,闇→黒 等)
62104薄暑かな 洗濯物に 虫がつく
雨の日に 溺れたミミズ 道ふさぐ
生協の アイスクリーム 凍ってる
君がためどすんと鯉を買いまくる
冬の日や寒さがたのし牡丹雪
馬もまた祭の中をはや眠れり
 
52435@わらびもち 石焼芋から 声代わり
A半袖と 長袖混じる 晴れた午後
B初トマト 白い麺に 花添える
カーネーション 笑う母の ほほに似て
冬の夜 あまたの学生 努めけり
ツバメの巣 我一人知る ちっちゃな声
 
52450
 日傘から はみ出た足の 爪の青
 子どもらが 踏みつけ遊ぶ 夏の水
 かき氷 うなじのあせも 南風
退職の大円舞曲人の数
黒猫に後期試験は鳴いており
冬越しのヒットで阪神南瓜かな
ランダム俳句は、俳句を作るのが苦手な子どもにとって、なにがしかの取っ掛かりとなると思った。ボタンを押すだけで出てくる俳句を選べばいいのだから、簡単である。五七五のつながりのなさが面白い俳句もできるので、あきずにできるのではないか。ただ、自分で作品を作り上げるという感動は味わえないので、これはあくまで導入として使うのがいいと思う。
62106@筍に 生の息吹を 垣間見て
A牛蛙 夏の始まり まちがえる
B虫すらも 季節先取る 五月晴れ

雪はげし あらがうものは まぎれけり
神々の 喰い残したる 毛蟲焼く
春惜しむ 恋句ばかりの 見せる花
僕はランダム俳句を作ってみて、ランダムに出てくる俳句をただ組み合わせるという一見単調な作業が、自分で俳句を作るよりも断然難しいことに驚きました。
特に難しかった点は、5・7・5の3つの意味をつなげる際に、そのどれかに季語を組み込まないといけないという点でした。季語を組み込むことと、俳句としての意味を通すことの両立が、ランダム俳句ではこんなに難しいとは思いませんでした。
62107風光る 明日香の里で 汗光る
蝉達が 鳴いているけど 五月だよ
何でだろ? 客が多いぞ… 母の日か!
夜桜や 春水の心 海に散る
街角の 虹の絶嶺 応と見て
かの巫女の 乳房は秋の 桃の花
俳句をランダムにつなぎ合わせるだけで本格的な俳句ができた気がしたので楽しかったです。
62108・五月祭 心もおどる 夏近し
・風光る 校舎にひびく 友の声
・夏木立ち 新しき友と 夢語る
・夕顔に心の中の思ふとき
・さくら咲き照らしをかける篝守
・雲の中無心に充分に秋の陰
ランダム俳句を作るのはおもしろいと思いました。
理由
・3つの俳句からとってきた言葉をつなげて新しい俳句を作る、というのは今までやったこともなかったしおもしろいアイデアだと思います。
・別々の俳句からとっているので、意味が通じるかどうか考えるのが難しかったです。けれど、誰かが意味を考えて作ったわけではないので、逆に自分でいろんな解釈を考えられるところが良いと思いました。
52439・衣替え こたつも今じゃ ただの机
・チョコまでも 何故に便乗 母の日に 
・ベランダに 節句を過ぎても こいのぼり
  
別るるや夢一筋の天の川 
夏の朝早く目が覚めやる気出て
忘れつる人の温みや眼差しを
適当に組み合わせるからなかなか意味が通らなかったりして難しかった。でも不思議な俳句ができることは結構面白いなぁと思った。
621091,五月雨に 打たれて映える 草緑
2、いつの間に ここまで伸びてる タケノコよ
3,近所では 見ることできない 麦の秋
帰り道 きらと光りぬ 夜の雨
山の木の 散りたる花の 如き雲
一人見る 六甲山は 冬籠り
全く別の俳句の一節を合わせることで、また別の俳句ができることに面白みがあった。
使う俳句が違うことで、その一節の意味合いが変わってきたり。
自分で作るときは、組み合わせながら、もっといい(合う)ものがないかと思い、なかなか難しかった。
でもその分多くの俳句を見ることができ、よくこんなの思いついたなというものもあり、面白かった。
52447やはらかき 青葉に透けし陽 仰ぎ見る
大人なり 味を忘れた つつじかな
低く飛ぶ 太っちょツバメ? 明日は雨? 
葉の上に風が吹くなり猫の恋
万緑やをとめの指に照らしゐる
夏河に月の映れる静けさよ
他人の俳句を選んで組み替えるだけなのに、実際にやってみると、思っていたより難しく、奥が深いと感じた。季語が違う季節をあらわす物同士組み合わせてもだめだし、ひとつの俳句にいくつも入っていても変だし… また表現も抜き出したら、もともとの良さがなくなってしまったり。けれども、作っていてとても楽しかった。
52466大空を 優雅に泳ぐ 鯉のぼり
五月雨に 打たれて栄える 樹の緑
さわやかに 青空高く 風光る
道かへて霜を楯とすなりにけり
絶えず人われは柱にこころの帆
初富士の花の下にてつつまるる
俳句を分解して適当に組み合わせているだけなのにとても良い句が出来ていたり、少し笑ってしまうような内容だったりととても面白かった。出来上がった句を詠んでこれはどんな情景を詠んだものだろうかと考えたりもした。
61506青空に 白で彩る 入道雲
涼風に 揺れる若葉と 蝉の声
曇り空 濡れた木の葉に 梅雨を見る
僕も課題を勘違いしていたようです
すいませんでした
切り株や西へ行かむと愛のあと
石蹴つて三尺離れ歩いて行く
秋の川身を尽くしたる水車
5.7.5の響きが美しいと改めて思った。日常生活でそのリズムに触れることがあまりないので、いい機会だったと思う。
52478・かたつむり 紫陽花の葉を ぬっとはう
・雨蛙 しずくとともに とびはねる
・五月雨が とおりすぎて 虹かかる
高嶺星親知らず子知らず僕の冬
蛍火と大いなる輪が朝が来て
春すでにしばらくのこる渚かな
初夏の俳句というお題のとき、俳句を作るのにすごく苦労したかが、ランダム俳句は勝手に作ってくれるので楽だったし、偶然出来た俳句がおもしろくできたのでとても楽しかったです。
61507風薫る 青き緑を 揺らしつつ
春過ぎて 紫がかる 連理草
こいのぼり 電車の上に ひっかかり
知り合い同士みんな勘違いしてました
今頃気づいても遅いかもしれませんが
いきいきと踏むべくありぬ夕紅葉
さやうなら水に落ちたる冬牡丹
げんげ田の水を打つたる音の中
普通に生活する中で俳句に触れる機会は少ないので、やれて良かったと思う。また普段目が行きにくい風景や季節を感じることができた。
61509一、青葉闇 青空の下 憩いの場
二、朝曇 友と語らう 散歩道
三、夏の音 吹き抜けてゆく 青葉風
課題を完全に勘違いしていました
前回のは削除しました
小鳥来て梟が啼く花山椒
かまくらへくれなゐ破魔矢尋ねけり
ふるさとのピアノ鳴る家去りゆけり
完全にランダムなので、惜しいと思う俳句ができたり、全くつながりがない俳句ができたりして大変でした。
よくよく見ると、少しおかしい俳句のように感じますが、自分なりに納得できる俳句が出来るまで粘りました。
古い単語の後に、現代風の表現がつながった俳句もできたりして、おもしろかったです。
62402霧深く 僕らを包む キャンパス
桜色 あっという間に いろあせる
もくもくと 流れていくよ 白い雲
春の夜 寄り別れては 君の声
手のひらの 一つの花に 胸躍る
大空に 木の葉を落とす 秋の夕方
ランダム俳句を作るのは楽しかった。
理由:自分では思いつかない言葉を発見することができたり、他   人が使っていた言葉を使うことで共通意識を持てた気がし   たりしたからです。
62410@青い芽が 生まれ出てくる 初夏の日に 
Aこいのぼり 青く輝く 空を飛ぶ
B窓の外 やさしく濡れる 五月雨が
初夢に 忽ち君の 舞い落ちぬ
人の死の 障子明かりに 初蛙
凍蝶に 知らずと答えへ スミレサク
 ランダム俳句は、三つの俳句からそれぞれ選んで作るということで、自分で作らなくていいのかと思うと少し気分が楽だった。しかし、三つの俳句を選ぶことがとても難しかった。テーマがないからだ。三つの俳句にはにはそれぞれのテーマがそれぞれに含まれており、そこから私がテーマを考えていかなくてはならなかった。だから、テーマが決まっている中で自分で作るほうが、簡単ということに気がついた。俳句の中には作者の思いが含まれており、どの言葉も代わりがないような構成になっている。その言葉の意味をつぶさないで、どうやって新しい俳句を作れば私の思いになるのか、それを考えるのが難しかった。結局うまく作れたとは思っていないが、すでに作られた俳句をもう一度使いなおす、今で言うリサイクルのような感覚は難しいが面白かった。
62403一,毛虫かぶれ 私の家の 裏は葉桜
二,店頭に 並ぶサンダル 皆夏支度
三,ゲコゲコと 梅雨の訪れ 告ぐ雨蛙
大空の春田の空と雀ども
すなあらし西へ行かむとゆくごとく
晴天や群青世界いつまでも
言葉を選んで組み合わせて,ひとつの繋がりのある句にするのが大変でした。もとの句ですらどのような情景を詠んだものであるのかよくわからない句もあったので,組み合わせて作った句の情景が結局どんなのかわからないものも出来ました。文章表現の難しさが身をもってわかりました。
62411大教へ 向かう道には 傘の花
光差す 梅雨どきの空 見上げ笑う
初夏の朝 ライトグリーンに 染まる山
  
62405
緑濃し 鯉がお空に 舞う季節
子供達 電車に興奮 春の遠足
口の中 向かい風受けて 泳げ鯉
七夕や 晴れて二人を 逢わせたまへ
雲裂けて 虹とどまれり 西の空
花の寺 彩り加ふ 京言葉
ランダム俳句を作るのは難しかったです。なぜなら、自分の持つ語彙では、意味がうまく繋がる句の組み合わせがなかなか見つからなかったからです。でも更新するごとに新しい言葉を発見できたり、いままで、文章の中で見るときは気づけなかった一つ一つの言葉の持つ美しさを感じれたり、新鮮な楽しさがありました。もっといろいろな言葉の美しさを味わえるように俳句などに触れながら、自分の語彙を増やしていきたいと思いました。
62406入学時 みごとな満開 葉桜に
衣更え してから寒い 山の上
長谷寺で 牡丹咲くころ みやげ売る
ふりむいて いきなり太き 嫁が君
癌の妻 食べて笑って 日向ぼこ
向日葵の 欠伸の後は 秋の闇
 ランダム俳句は句を組み合わせるだけだから、自分の言葉で作るよりも簡単だろうと思っていた。しかし、いざ作ろうとするとなかなかできない。一つの句を見てだいたいのイメージを作っても、それに当てはまる句が見つからない。二つの句を選んでも、三句目が見つからない。と、こんな具合で私は自分で作る俳句よりもランダム俳句の方が難しく感じた。難しいと感じたけれど、また面白いとも感じた。それは、もともとの作者が表現しようとしたこととまったく違うものができるからだ。作者が見たらどう思うだろうか。同じ句を使って異なることを表現するところが面白い。
62421坂道を 登れば額 汗にじむ
気がつけば 頭上にツバメ 巣を作る
電車内 黄色い帽子 あふれてる
ほろほろと浮かぶ小さな日暮れあり
秋蝶の目高の下に牡丹雪
日と月の良夜の石と山の雨
ランダム俳句と言われてもよくわからなかったのですが、すごく面白かったです。
最初様々な俳句の中から適当に選ぶだけでつまらないと思っていたけど、やってみるとただ選ぶだけでは語調が合わなかったり、意味も少しどころか全く通らなかったので、試行錯誤を重ねました。自分の作った俳句が意味の通るものであるかは確信できませんが。でもすでに成り立っている俳句を自由に組み合わせて自分なりの俳句を作るのは、初めから自分で考えて作る俳句とはまた違う楽しみがありました。機会があればまたやってみたいです。
62414@蒸す季節
 袖の背丈が
 縮んでく
A梅雨の朝
 くせ毛の髪が
 反抗す
Bさよならを
 告げた背中に
 濡れしずく
西日差し風吹く思い光澄む
なつかしや酒の器の牡丹雪
冬の日や身を細うして遊びけり
自分で1から考えなくていいという点では楽だった。また、いろいろ組み合わせているうちに様々な発想が浮かんできて、苦労なく取り組むことができた。
62407恋人とかなしと見たり冬の雪
汽車の中みんなで食べる柏餅
半そでで冬の寒さをおしむなり
ランダム俳句をやる前は組みかえるだけだから簡単だろうと思っていたけど、いざやってみると意味を通すことが難しくて大変だった。結局ほとんど元の俳句の単語を使うだけになってしまった。 
62422五月闇 街灯りかすむ エレベータ
見上げれば 翡翠の影の 葉を透かし
風薫る エアコン避けて 館の外
揚羽蝶月もさすがの雛の家
秋深む若狭を出でぬ曼珠沙華
うつくしき日や山中に水を打つ
前回のお題でランダム俳句を作ってみて、出来上がった俳句が
自分の思っていた以上に形になることに驚きました。
山口誓子や木下夕爾など、自分が実際にはもう会うことのできない
詩人(?)によって選ばれた言葉が、クリックひとつで組み合わさって
思いもよらない叙情ある俳句ができるのは面白かったです。
同じ五七五でも、プロが選んだ言葉で作ると一味違うように思います。
62408・にじむ汗 じっと見上げた 青空だ
・せみしぐれ あつきだいちに こだまする
・風が走り 山を緑に 染めてゆく
せりせりと 松のはろかに 夕汽笛
寒灯や おもひおもひの 余生かな
木にのぼり 月光に会う 城の秋
 ランダム俳句をつくろうと思い、ページを開いて見てみると、なんかへんな俳句ばかりだったので見ているとおもしろく、これはないやろ〜とか思いながら更新ボタンを連打していたので、なかなか作業が進みませんでした。
 気を取り直して真剣にやろうとすると、もともとの俳句が実はすごくうまい表現を使っていることに気づき、組みかえるといまいちな表現になってしまうので、結構苦労しました。
 上手な表現の一部を使うと、自分もなかなかいい俳句をつくったんじゃないかという気になりました。(気のせいですが)
62416一,夏休み 早く来てくれ 帰りたい
二,五月病 ぬくい季節に 鬱になる
三,部活後 汗のにおいで 夏感じる
  
62409@空の川 仲良く泳ぐ こいのぼり
A五月雨が 地面に落書き 水溜り
B風薫る 大教からの 夏景色
大空に 鎌倉の冬 帰路の栄(はえ)
くらがりに 東西南北 月明り
水晶の 降る雪何を きざすなり
はじめ先生がランダム俳句を作るようにお題を出したときは,「なんか面白そうやけど,ただ組み合わせたらいいだけやけん簡単じゃわ」と思った。でもいざやってみるとかなり難しかった。クリックする度に並ぶ俳句が異なるので,さまざまな俳句を読むことができ楽しかった。普段は絶対使わない語句で,自分なりのセンスで俳句を作る経験は初めてだったので,違和感はあったけど俳句ができたときは嬉しかった。自分で俳句を作るときは情景を思い浮かべながら作るけど,ランダム俳句はできてから情景を思い浮かべるので,新たなワールドができたみたいでおもしろかった。
62417日焼け止め 店頭飾り 夏感ず
新作の 水着が並ぶ 百貨店
首そろえ 「私を買って」と 浴衣たち
夜桜や力満ちゆき命咲く
冬河に花の匂もさらさらと
春すでに古鏡の如くぼやけゆく
自分で一から俳句を作るとなると、どうしても単調な情景、ありきたりな言葉しか浮かんできません。でも今回のランダム俳句では、一見まったく関連のないように思える言葉から、情景を想像し、普段の自分ではなかなか作れないような俳句を詠めたので、すごく面白かったです。
62432@梅雨前で そろそろ農家は 田植えかな
A人並みに 健やかにとて 武具飾る
B初がつお ぼちぼち旬の 季節だな
@隙間風 涼しと感じる 夏の夜
A泣くことも 遠き昔の 思ひ出に
B世の中を 憂う心に 涙する
正直めちゃくちゃめんどくさかった。自分で作成するならまだしも、
決められてある文にアレンジを加えるのにはかなり時間を取られた。
季語だけ与えられて自分で作るほうが幾分か楽しいし楽である。
62425@みちのくの最後は波に時雨かな
A蛇消えていたちのやうにおりたちぬ
B月光を甘き雫のあつまれる
 
62418@雨降って 空気が重い 梅雨の夜
A青空に そよそよ泳ぐ 鯉のぼり
B同じでも 冬とは違う 夏の夜空

曼珠沙華吹かれて長き籠りをり
あるときは心灯して立つごとし
ゆびきりの奧に日の差す蚊遣かな
俳句は四苦八苦してひとつひとつ自分で作るものである。
そう思っていたから、今回の課題はとても新鮮な感じがした。
やり方を間違えている気がするけれど、
自分で既成のものを「組み立てる」ということはとても頭を使うことで大変でした。
機会があればもう一度やってみたいです。
62440あじさいよ 雨に濡れ増す 美しさ
重苦し 梅雨空の日々 日が恋し
吹く風も 少し夏めく 五月空
大空に 海かけて飛ぶ 渡り鳥
くらやみに 我を導く 月の道
白露に 二つ向き合う 小さき花
適当な句の並びから、自分で選び抜き俳句にするのは難しかったけれど、全くなにもないところから考えていくより苦ではありませんでした。ただ、全く何もないところから生み出した俳句は、自分の言葉で、自分の感情そのままに表現することができますが、幅広い枠の中で決められた句から選ぶ、ランダム俳句はそうすることができなかったと感じます。ランダム俳句を作ってみて、今まで作った俳句と比べ、少し違う味わいが楽しめたと思います。
62433五月晴れ 思い切って 半袖で
ピンクから みどりに変わる 桜の木
こいのぼり 風に乗って 青空へ
寝静まり 月に読まるる 蛍の夜
山の鳥 大き翼を ひらひらす
南国の ビアガーデンに 行きたいな
 
62426グランドに小さな虹が架かる時
葉桜が静かに揺れる並木道
夕立に呆然とする帰り道
怖いもの 何も見えない 真の闇
月光の 降り注ぐ夜に のびる影
藤の花 新緑の中 きわだって
ランダム俳句を作るのは難しくまた面白かったです。
何故なら、始めから自身で作ったものではないため自分では思いつかないような言葉を入れた俳句を作るからです。またその分このような事柄も俳句になりえるのだと気づかされました。自分と異なる視点で物事を見ることは大変興味深く面白いものだと実感しました。
62419詫びながら水たっぷりと初夏の鉢 
鉄線の紫映える夏日差し
シャツの色黒から白に変わってく
炎天に鼻毛伸びるリラダン伯爵
通夜のため午前十時におでん酒
泳ぎよりビアガーデンへ鮎流れ
最初は難しいなぁって思ったけど、やっているうちに少しずつ面白くなってきました。ランダムだからできる普段では思いつかないような組み合わせができて、楽しかったと思います。
62441
・車窓にて つい口ずさむ こいのぼり
・五月雨に 街の光が 滲みゆく
・カタツムリ 濡れ葉の下で 雨宿り
・神にませば 瀧うらがへる こだまかな
・春潮に 黒猫鈴を 揺らしけり
・まんじゅしやげ 山のあなたは 懐手

ランダム俳句を作るのは、難しくもありましたが、面白かったです。
難しかったのは、かなりランダムなので、なかなか意味の繋がるものが見つからなかったし、
(結局提出したものも、意味が繋がっていたかは疑問ですが・・・)
他人の表現は、なかなか自分には理解しにくいものがあったからです。
しかし、色々とランダム俳句を見ていくうちに、
他人の自分とは違う表現の幅に気づくことが出来、面白いと感じました。
また、意外な組み合わせの言葉で、情緒のある俳句が出来たことも、面白いと感じた理由の一つです。
62434かたつむり 急がなければ 夏が来る
アジサイに 心も和む 艶やかさ
憂鬱な 湿気だらけ 梅雨が来る
むらさきに ゆたかなる夜も 観る桜
五月の夜 岩波文庫 見て帰る
夜の町 ビアガーデンに 行きたいな
 
62427耳元に ブンブと響く 夏の声
流れ流れて 舞う鯉の 尾は北へ
日は長く 袖は短く 藪蚊鳴く
降る雪は 白百合の花 冬の薔薇
彼岸花 胸に挿したり 囁けり
星の飛ぶ 奇術を止めに 天の川
ランダム俳句なら、個々の語句の意味するところが正確に判らなくても、それっぽい俳句を作ることができる。俳句に詠みたい事象・風景から、それにふさわしい言葉を捜す本来の作り方とは逆に、既成の言葉を出発点にしてそこからどんな俳句が詠めるかと考える作業であるため、普段は思いつかないような発想が不意に生まれることもあり、思考の幅が広がるような気がした。
62442さっき間違えたのでもう一度書き込みます。
@こいのぼり 親子三人 川の文字
A五月雨の 集めて多し 池の水
B風光る 木々がそよめく いい天気
長き夜を 大きくつつむ 星と月
あかあかと 燃ゆる太陽 山に消ゆ
淋しさに 代わる楽しさ 詰め込んで
 
62428風かおる 春から夏へと 移りゆく
風に乗る 雄雄しき姿  鯉のぼり
学び舎の 花びら散りて 葉桜に
毟りたる 鶏頭の 大鶏冠
上官に 怒鳴りつけらる 蛍の夜
鑑真の 黒光りして 月見草 
スクリプトを使って出来上がったものは形だけの俳句であり
まったく違う俳句からそれぞれ五・七・五をとっているので
それをきちんとつながるようにしたり更に意味を持たせたり
といったことが非常に難しく感じられた。
しかしながら初めから季語が入っていたものがあり
その俳句は自分で季語を考える必要が無かったので
その点は楽だった。
62450一,鈴蘭の 小さな鐘が 初夏を告ぐ
二,雨上がり 光を纏う アスチルベ
三,音秘めた 風鈴草を 風揺らす
夕暮れに 子らの歓声 飛んでいる
つやつやと 緑が浮かぶ 水たまり
傘さして 出発進行 五分前
ランダム俳句は、私が思いもしなかった表現がたくさんあって、語彙が広がった気がします。でも、いざ作るとなると、なかなか組み合わせるのが難しく、悪戦苦闘しました。自分の表現したいことをそのまま言うことができないので、直接伝えるのではなく、遠回りして、間接的に表現しました。俳句って、本来こんなふうに表現するものかもしれない、と思いました。自分の乏しい語彙では、直接表現するしかありませんが、ランダム俳句はちがいます。言いたいことを直接言わず、様々な表現のなかで、その言いたいことを暗に表してくれる表現を見つける―自分一人ではできない俳句の作り方です。ランダム俳句は、初めてでしたが、とても面白かったです。

62443@桜散り 替わりに出てきた 皐月たち
A枯れていく ツツジの花から 梅雨を知る
Bふと見ると なかなか暮れぬ 初夏の日よ
元日や 頬杖をして 寝息なし
露の中 無明に海の 人しずか
うつくしき 星とおしゃべり 秋の暮 
もともとはとてもよい俳句を使っているのだろうけれども混ぜたらいろんなことになった。全然つながってないのは当たり前、なんか怖いことになってたこともあったし、最後さえ合えばとてもいい句になるのにと嘆きたくなるようなこともあった。案外楽しめた。けど結構しんどかった。
62436みんみんと せっかちゼミが フライング
こいのぼり 風の投網に からまって
太陽が アップし始め 夏間近
さよならと 美人動けば 夕立かな
矢のごとく 急げる蝶に 雲の峰
秋風に 恋句ばかりが 流れけり 
最初は,自分で作らなくていいと思って楽そうだと思ったけど,何度も使えそうな言葉を探しているうちに,『こんな感じの言葉がこいっ!』と,結局自分で作らされていることに気付いた。それは難しかったけど,自分がイメージしていたような言葉が出てきたときは,うれしかったし,おもしろかった。
62451@こいのぼり 近鉄電車を つかまえた
Aかえる泣き もうすぐ梅雨が やってくる
B爽やかな 心をうつす 五月晴れ

ゆく雲に笑ひたくなりし老の春
恋を得て師のふところに秋の道
サングラス子供が言ひてあたたかし
自分で俳句をつくるのと違い、出てきた俳句の情景を思い浮かべるのに苦労しました。
中には全く思い浮かばない俳句もたくさんあったので最後には自分の好きなリズムの俳句を選びました。
62444@通勤電車 オヤジのシャツが 透けている
A渦巻き香 一年ぶりに 灯をともす
B朝日射す カーテンゆれて 夏告げる
川沿いのこの夕焼けに深呼吸
雨の午後赤い造花もはや眠れり
矢のごとく自転車をこぐ新学期
全く別の人が作った俳句であるのに、ランダムに組み合わせたら一つの立派な俳句になることに言葉のおもしろさを感じました。風景や人物に対しての他人の着眼点も垣間見ることができ、大変興味深かったです。
62445雨の日は 洗濯物が 乾かない
晴れの日は 洗濯物が よく乾く
洗濯は 曇りの日では ちと迷う
うつくしく 火葬のおわる 天の川
稲妻や 光が通る 雲の奥
運ばるる 重きが嬉し 春の風
自分はランダム俳句を作る前は、面白そうだなと思っていました。でも実際やってみると、とても難しく感じました。それは、出てくる言葉の意味が分からなかったからです。面白そうだなあと思う表現はあっても使い方が分からなかったことが多かったです。結局出来上がった俳句は簡単な表現ばかりになってしまいました。もっと俳句に触れて、いろいろな表現をわかるようになりたいです。
62453@ 空と川 同時に泳ぐ こいのぼり
A 葉の上を 一人優雅に かたつむり
B 風が舞い みどり輝く 葵まつり
鷺打たるどこまで登るにほひかな
秋の川中に動かず遅れつつ
恐るべきまこと顔にも祭りかな
まさか感想を書くことになっていたとは少しも考えていなかったので、一番はじめに出てきた3つを選択しました。それにランダムなのでどの俳句をとっても訳のわからないことは間違いないと思っていました。そんなことだから、描写を思い浮かべても自分の語彙力・創造力では不足分が多すぎました。元々の俳句も作者も知らなかったのでつらいです。けど、昔の人もパソコンを使わずに手書きでこんなことをやったのかなと考えると何か楽しいです。
62446桜の木 緑の葉を着け 衣替え
ぽかぽかと やる気を奪う 五月病
空を舞う 仲良い家族 こいのぼり
月明の音なき音の夜の崖
名月や明石の宿でつく悲しさ
われは恋ひ焦がるるなかの日を負ひ来
初めてランダム俳句というものをしました。今まで季節とか一から自分で考えて作る機会はありましたが、勝手にコンピュータが作ってくれるというのにはとても不思議な感じがしました。また、すごく便利に感じましたが、一つずつの句が適したつながりになっているかチェックするのは結構めんどうに感じることもありました。全体的にはユニークな宿題でおもしろかったです。
62439五月雨に うたれ輝く 緑の葉
新緑の 季節が来たと 風光る
泳いでる ふよふよふよと こいのぼり
くらがりに 心の中の ありにけり
長生きや 別れに永久と なすままに
にぎやかに 蒲の穂わたの 一つかな
最初は、ランダムで本当に俳句ができるのかなって思っていました。
けれど、実際にやってみると、いろいろできて、とっても楽しかったです。
また、出来上がった俳句を見てみると、私が自分で作ったら、絶対にできないような俳句になっていて、おもしろかったです。
64210@、しとしとと 雨が降り出す 梅雨時期か
A、かたつむり 葉からはみ出て アスファルト
B、葉桜の 裏側には  ケムシたち
・麗しきしあはせさうに桜鯛
・はなやかに好きで狂ひて月の船
・あじさゐの午後の紅茶の昼の酒
クリックする度に色んな俳句が出てきて、どれにしようか逆に迷ってしまいました。
普段使わないような言葉も用いられてるので、組み合わせるのがとても難しく苦労しました。
中学や高校でも俳句は作った事はあったけれど、「ランダム俳句」というもともと作られた俳句から句を抜き出して新しい俳句を作るということはしたことがなかったので楽しかったです。
そして、色んな俳句を見て自分の語彙や表現の乏しさを実感しました。
64211@初夏の日に 真夏のような 陽のひかり
A衣替え 急いでしたが 涼しくなり
B朝露に 輝く新芽 新茶かな
  
62455@新緑の 音を奏でる さつきかぜ
A昼下がり 縁側照らす 五月の陽
B春過ぎて 夏を感じる 初夏模様
風吹くや ほろほろ落つる 春の水
恋を得て しづかに揺れよ 桃の花
雲は行き 山深く入る 風と雪
ランダム俳句を実際作ってみて、自分ひとりで1から考える俳句とはまた違い、そこでは思いつかなかっただろうなといった様々な表現を使うことで、自分の俳句への新しい意識が生まれ、そのことで自分の表現の幅も広がったように思う。そして、1つ1つ似合う句を探し出してあてはめて、俳句としての形になっていくことが面白く感じた。それぞれ異なる意味合いを持っている言葉なのに、ある1つの枠組みへ入れることでその言葉がまた違った意味になることから、また改めて日本語の良さに触れたんじゃないかと思った。
64212@かたつむり 紫陽花の葉で 一休み
A帰り道  おのずと目がいく ハナミズキ 
Bこの頃は あまり見かけぬ こいのぼり

□風立ちて 旅の花火の ひらく夜
□春近し 春の匂の 朝の空
□少女らの なぞなぞあそび のぞき見る
やってみる前は、簡単そうと思っていたのですが
実際やってみるとどう組み合わせていいか分からず
悪戦苦闘しました。そして俳句は自分自身で創り出すものだと
思いこんでいましたがこんな創り方もあるんだと
新しい発見にもなりました。なかなか面白いので、
小、中学生の授業でもランダム俳句を取り入れたら
俳句に抵抗がある子でも無理なく取り込めるんじゃないかな
と思います。
62470こいのぼり  泳ぐ姿に  笑顔咲く
雨の後  雫したたる  アジサイよ
 
蛙鳴く  梅雨の季節を  知らせてる 
    
ふるさとは  心に残る  山の国
指差して  はかなく消える  流れ星
 
初景色  あざやかあざやか  桜咲く
今まで俳句を自分で一から作るという機会はあったのですが、今回のような俳句の作り方は初めてで、とても新鮮に感じました。自分で一から俳句を作るときにはなかなか良い題材が浮かばずその点において苦労しましたが、ランダム俳句においてもどんな言葉を組み合わせたら上手くいくのかについてかなり悩みました。今回の課題により私は五・七・五という限られた文字数の中で情景・心情を表現する俳句というものの奥深さを再認識することができました。
62463@風薫る 夕立の後の 帰り道
A虫の音が 庭を賑わす 初夏の夜
B新緑に ころもがえしたる 山の木々
幾千代も 歩いているや 飛行雲
水ゆれて 離れ浮く葉や ソーダ水
東京へ 姉は二階へ 秋の風
ランダム俳句を作るのはそんなに難しくはなく,おもしろかったです。なぜなら,全然関係のない句から少しずつ組み合わせていくと自分が考えることができる句以上のものができあがるからです。また,繋がりがないと思われる言葉でも,組み合わせるとすごく良い句になったりして,新たな発見があったように思います。
62456五月雨に流される春しんしんと
旅の酒蛍を見つつ思い出を
こいのぼり親子一緒に川のぼり
小春日や小学校の潮干狩り
さわやかにうつくしかりと去りゆくを
月光にたかむらの雛祭
ランダム俳句をやってみてできた俳句の意味がとおるかどうかを
ひとつひとつ確かめるのが大変だった。
でも、偶然できた俳句なので人が考えそうもないおもしろい俳句が
できたりしておもしろかった。できた俳句を見ているだけでも楽しかった。
64213@しとしとと 長く降りゆく 五月雨
A雨の中 静かに止まる かたつむり
B新緑の 香りただよう 樟若葉
@なつかしや子の恋人と歩きけり
A母と子の見渡すかぎり片紅葉
B人間のいのちの限りむなしかり
今回、著名な俳人の近現代俳句を使いランダム俳句を作成するにあたって、まず素直に「面白い!」「楽しい!」と感じた。理由は2つあります。
1つ目は、3つの俳句の「五・七・五」が適当に組み合わされているので前後の句の内容が完全に一致していない俳句が多く、前後で一致している俳句を探すのに少し時間がかかったが、一致した俳句が見つかった瞬間はやはり「喜び」とランダム俳句を作成することへの「楽しさ」を感じた。そして、この一致した俳句は「世界でたった1つしかない俳句」として新しく存在し、新たな意味をもち得るのだと思った。
2つ目は、俳句を探す過程の中で前の「五・七」にあたる句の意味が順調に通っていると思ったら、一番最後の「五」にあたる句が前の「五・七」にあたる句の意味と一致していない、その俳句固有の「滑稽さ」というものが表現されており、それに対する「面白さ」を感じた。
62471@紅白と 紫に咲く 五月つつじ
A鯉のぼり 親子並んで 空泳ぐ
B紫陽花に 雨降り喜ぶ 蝸牛 
白桃や 子の肌に似る 夏の夜
夏の山 風と蝉との 声を聴く
足見えぬ 月照りつつも 田舎道
「ランダム俳句」の前の週に「初夏の俳句」を作ったときも、なかなか適切な表現が見つからなくて、大変だった。けれど、今回の「ランダム俳句」は、もともとあった俳句を自分で作り変えるということだったから、自分の言葉で作ることができず、元の作者の背景を考えなくてはいけなかったからもっと大変でした。
自分で俳句を作るほうが、正直楽しかったし、題材を見つけるのも結構楽しかったです。
64207@紫陽花を 雨のシャワーで 輝かせ
A桜散り 緑の香り 深呼吸
B空きれい 嬉しい季節が もう少し
@退屈な黒き烏も海の上
A華麗な墓火のポポポポとうたがはず
B頂上やかなしきことを雪の暮 
自分で俳句を考えるだけでも難しいのに、人の俳句の意味をとって、自分でランダムに作りかえるのは大変でした。でも、三句を組み合わせれた時は凄く達成感があったし、こんなものができるんやぁっていう発見は面白かったです。
62472あまみかん まだじゅくせず あわみどり
つゆあけて 香り始める あまみかん
こいのぼり みかん畑に 恋登る 
みちのくの 屏風の裾の 着物散る
今そこへ 華麗に開く 夜はきれい
春霜や もう朝方や 夜はふす
不思議な句ができた。けどそのハーモ二ーはどこかノスタルジックであった。自分のではあまりだが他人のを見た時涙がでそうになるほど感動するものがあった。
言葉の力は不思議でかつ美しいと思った。
62473
青空を 行くこいのぼり 凛として
風光る ちょうの行き交う 窓の外
うす紅の 煙まくかおり 五月雨

たんぽゝと 水兵ひとり なりにけり
鷲老いて 石を噛み居る 二月かな
人それぞれ 海に没る音 月の道
ランダム俳句には、偶然のおもしろさ、言葉の響きの新鮮さ、ある種思いつくままに呟いたようなシュールレアリスム的な感覚がある。
意味のない言葉の連続だけれど、自分の想像をかきたてられて、無理やりにでもストーリーを作りたくなる。
日常生活で硬くなっている脳みそに心地よい刺激を与えてくれるようだ。
62466@鯉のぼり 優雅に泳ぐ 青い空
A前髪の うねりが治らん 梅雨の朝
B虫の音が 聞こえ始める 夏の夜
月の道蔕(へた)のところが桜かな
金魚玉念珠に映る五日月
矢のごとく眼玉の乾くなかにうく
いままで俳句は一句作るのにもすごい苦労していたから、一瞬で作れてしまうランダム俳句はすごいとも、おもしろいとも思った。でも句のつながりなんかが上手くいかないのが少し残念だった。
62459一,小学生 半そで短パン 夏模様
二,今朝の日に 赤色映える てんとう虫
三,初夏の風 わた毛フワフワ ねこゴロリ
  
62481 我が肩に蝙蝠傘が「阿部一族」
春疾風囮は霧に夜の町
年迎ふマリアは若しゐてひとり
 
62474こいのぼり 一匹空から 舞い降りる
梅雨の日は じとじとしてる 靴の中
食パンに かびがはえてる 五月だな

燃えさかりたましい鳥とあがるべし
大空に私の頭はあふれける
羽がふる疾風のごとき月夜かな
自分で作る俳句などでは、表現の仕方が決まってしまっている。でも他人の表現を借りる事によって、いつもと違う味が出で不思議な感覚がありました。組み合わせるのは、自分で作るより難しかった。
62467@雨が降り 蛙喜ぶ 梅雨の時期
A花が散り 来春を待つ 桜の木 
B春が過ぎ 田植え始まる 田舎道
@家を出て 夢一筋の 女かな
Aあたたかき 風が吹くなり 夏近し
B静かかな みどりの中の 夏の月 
自分で一から俳句を作るのとは違って、とても難しかったです。自分でまっさらな状態から、目の前で起こっている出来事や、感じたこと、風景などを詠むのは詠みやすいけど、ランダム俳句のようにもともとある俳句を組み合わせるのは、感じたことも、見たこともないことだらけだし、時間がかかってしまって大変でした。でも、自分だけでは感じることができないようなことを俳句で作ったりして、自分の視野が広がった気がします。
624751.低く飛ぶ 燕を見るに 明日も雨
    五月雨にはまだ 早き日なれど
2.そびえ立つ 竹の合間に 竹の子の
    降るる雨にも 負けじと立ちたり
3.葉桜の 横に咲きたる 蒲公英に
      色を添えるは 桃色の花弁
たてよこに 鵞鳥踏まじと 春の池
星月夜 溺るるばかりに そろへけり
暮れ沈む 一抹の朱の 後の月
最初、ランダム俳句とはどんなものだろうと思いながらリンクをクリックして、出てきたページに驚くと同時に、すごく面白さを感じました。
いろいろな俳句の上句・中句・下句をランダムにして組み合わせて、それでさもひとつの俳句のように表示されていたことに、まず驚きました。こんなことができるなんてすごいと思いました。
そして、よく見ると(当たり前でしょうが)実は全然意味のつながらない俳句が多く、しかしその中で三句がぴったりと意味を成して巡り会えている俳句があるということに面白みを感じました。例えば私は、「暮れ沈む 一抹の朱の 後の月」という俳句をシャッフルを繰り返すうち見つけられたのですが、これは自分で作ったと言っても通るのではないかと思える俳句だと思います。三句が各々ばらばらの俳句の中で使われていたのにも関わらず、こうやってまた別の俳句としてひとつの意味を成せるというのが、素晴らしいと思いました。
以上です。
62483 @花びらの 白く変えたる 四月の夜
A蝶が舞う 紫だちたる 桜かな
B山の端に 通り過ぎたり 初夏の水
元からある俳句の句を使って作るなら自分で考えなくてすむから簡単にできると思っていたが、すごく難しくて苦戦しました。バラバラの俳句の組み合わせさらに新しい文を作ることは頭がいるし文章力もいるなと思い新しい発見でした。
624761.帰り道 虫がざわめく 初夏の夜
2.梅雨の朝 僕の中にも 雨が降る
3.Tシャツの 袖にいらつく 暖かさ
高熱の 老婆ちぢまり 昼の酒
目つむれば 黒の淋しさ あふれをり
今生は いのち拾ひし 生くるべし
正直面倒くさいなぁと思ってたけどやってみるとなかなか楽しかった。
また機会があればやってみたい。
624691、カサたたみ 虹を見上げる 帰り道
2、紫陽花の 葉から零れる 水の音
3、短夜に ガラス風鈴 音奏で 
1、海上に 折々見るや 星の影
2、真直ぐ往けと ノートルダムが 願う夜
3、一輪の 漆黒の夜を 探す薔薇
私はランダム俳句を作ってみて、難しいけれども、とても勉強になり、楽しいと感じました。
難しいと感じた理由はもともと出来上がっている俳句からランダムに五・七・五を取ってこられるので、本当にまったく意味の繋がらない俳句が多くあり、その中から、自分で俳句を選びぬき、意味の繋がる文章にしなければいけなかったからです。
それでも勉強になり、楽しいと思った理由は、自分で俳句を作った時には、到底思いつかなかった語句を俳句に使うことができ、また、その語句の意味がわからない時に意味を調べることによって、その語句の意味だけでなく、関連した語句まで調べることができたからです。そして、難しかったからこそ、まったく意味の繋がらなかった俳句が意味を成してきた時の喜びは大きかったです。
62477梅雨きたり 湿気をふくみ 空重し
一輪の カーネーション 母に咲く
そろそろと 支度しだした カタツムリ
バラ散るや女人は悲し猫の恋
大紅葉カンブリア紀も黄と答ふ
萩を刈るめでたき春とう初湯かな
できあがった俳句を見て、少しの違和感(自分が考えたん
じゃないから)を覚えました。が、何回も意味を理解しようと読んでいると、奥が深いと思いました。
理由
偶然の産物なので、作為的ではないから。
自分では、考えもつかない言葉で綴られているから。
62478ふるさとの 過ぎてこころの 花降らす
さよならと いま春塵に 落し文
夏の日の 夢の如くに 星月夜
 
62486 降る雪が憤(いきどほ)ろしき椿哉
夜の色に遥かな昔別れめく
大脳の語る女は他の椿
この俳句のテーマは、ずばり「どろどろした関係」です。ある男の人が、女の人とわかれる場面ですが、自分の頭の中にはもうほかの女の人しか映っていません。その女性に想いを馳せている自分がいやで、憤りを隠せない、そんな心の動揺をこの句にこめてみました。意味が本当に通じていたら嬉しいです。
62487@外の声 しんと静まる 五月雨
A青空と 緑が映える 五月晴れ
B五月晴れ 花もこねこも ひなたぼっこ
○いなびかり さびしさに堪えへ 口吃る
○枯山に つばきとなって 戻りけり
○ふるさとの 天地の間の 花曇
 私はランダム俳句を作ってみて、意外に難しいと思った。
 初めは、元々ある三句を組み合わせれば良いのだから、自分で俳句を作らないで良い分楽かなと思った。けれど、ランダムに作った俳句に意味が通るかどうかがとても難しくててこずった。
 またそれぞれの俳句の意味や、俳句内の語句の意味など理解することも難しかった。けれどランダム俳句を作ることで知らない言葉を調べたり、言葉の意味を深く考えたり出来たので良かったと思う。
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