オームの法則

 オームは実験の際、電源として使っていたヴォルタの電池が激しい電流変化を起こすのに悩まされていました。ヴォルタ電池は塩類に、溶液か薄い酸に亜鉛と銀をつけたものであるため、電流が流れはじめると極板の表面に発生した気体がついて空気中に出ない、つまり分極作用を起こして、生じる電流が減ってしまうのです。そこでゼーベックが発見した熱電対を電源として使うことにしました。

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