大学院について♪                              


  大学院教育学研究科音楽教育専攻

 

   組織         

  学部の上に大学院があります。大学院は、音楽教育の研究をさらに深めるのが目的ですが、

 その中でも、声楽、器楽、作曲・指揮、音楽学、音楽科教育学という5つの専修に分かれていま

 す。受験生は音楽教育の研究をする上でどこに足場を置くのかということから、一つの専修を

 選んで受験します。当然、専修ごとに異なる受験科目があります。ただし、合格者の定員は専修

 ごとに決まっているのではなく、全体として10名(定員)です。

     特徴

  試験の特徴としては、どの専修でも音楽教育についての関心が注目されます。そこが音楽大

 学の大学院と異なるところでしょう。たとえば、器楽専修でピアノ演奏を深めることは、演奏家に

 なるためではなく、ピアノ演奏に取り組むことを通して、音楽表現とはどういうことなのかを身を

 もって考えることです。それは子どもを指導するときの目標や内容や方法や教材を創出すること

 につながります。

  したがって演奏・作曲・指揮専修の院生も、終了の演奏・作品を公開発表の場をもつと同時に、

 修士論文は音楽教育についての論文を書きます。現実に、ピアノ講師の就職試験に当たっても、

 本大学院の修了生はピアノ演奏に卓越しているだけでなく、論文を書いているということが注目さ

 れています。指導をする立場にたつときに、やはり教育についての見識を持っていることが求め

 られる時代になってきています。

 

   修了生の進路

  修了後は、教師になる人が多いです。最近とくに中・高学校の教員採用試験における面接では、

 大学院修了程度の専門性があると受け答えが充実することがあり、競争率の高い区域でも合格

 していっています。また、他方では修士論文でのテーマをさらに掘り下げて研究したいという院生

 もおり、他大学の博士課程に進む場合もあります。

 教師になった人も授業実践をしながらそれを対象として研究し、修了後も論文を書いて研究を

続けていく院生が多いのが特徴です。そこから教員養成大学の教員になった人も何人か出てき

ています。


 大学院音楽教育専攻のカリキュラムの特徴  

  音楽教育専攻は、学校教育をはじめとする、音楽の教育に関わる場でのリーダー的人材の

 育成を目的としています。そのため、大学で音楽や音楽教育の勉学を積んだ人、あるいは一度

 社会に出て音楽教育の経験を積んだ人が、さらにその勉学・研究を深めたり、あらたな視点から

 探究したりすることができるようなカリキュラムを設けています。

  カリキュラムは、各専修の独自の内容と、音楽教育専攻として専修の枠を超えた内容との両面

 を学ぶため、以下のような《専門科目》および《専攻共通科目》の2本柱により構成されています。

  《専門科目》

  専門科目は、各専修固有の研究内容を探究するものです。

  声楽、器楽、作曲・指揮法の各専修については2年間にわたり、院生個々人の研究テーマに

 沿って継続的に研究できるように、演奏研究、作曲研究、指揮法研究が各々?〜?として配さ

 れ、さらに応用的・発展的・理論的な探究ができる科目を置いています。

     音楽学、音楽科教育学の両専修については、院生個々人の研究テーマに沿った研究ができる

 内容と、各専修の研究対象を幅広く捉えることのできる内容により構成しています。

  また、音楽教育専攻という立場から、「音楽教育原論?・?」「音楽教育学演習?」の音楽教育

 関係科目が必修であり、全員が共に音楽教育について学び考える場となっています。

  《専攻共通科目》

  専攻共通科目は、専修を超えて学び合うもので、以下の2種があります。

 ?音楽表現関係科目(音楽表現過程論、音楽表現内容論、音楽表現総合演習)

  音楽表現の諸相に接近するもので、表現についてその内容と表現を生み出す過程を探究した

 り、また専修を超えた、あるいは音楽以外の表現媒体も射程に入れた表現の演習を試み、その

 成果を定期演奏会などで発表します。

 ?修士論文作成関係科目(音楽教育特別研究?・?)

  院生個々の修士論文のテーマに即して指導を行います。

   

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