定期演奏会
毎年12月には学部大学院の学生院生による定期演奏会が開催されます。
定期演奏会は主に実技関係授業科目の成果の発表の場です。日頃の授業の他に
フォーマルな公開の場で表現することも、とても大切です。また定期演奏会は演奏発表
のみならず、それを実現するための様々な裏方の仕事があります。すなわち、練習日程
の予定作成・スタッフの組織化等の運営、プログラム作成・宣伝活動等の広報、リハー
サルと本番の舞台の裏方等々、非常に多数の仕事があり、それを経験すること、そして、
その過程で、学生、院生、教官が学年や世代を超えて相互に協力し合うことも、将来、
教員等、教育に関わる仕事をする上で、意義あることとなります。
平成12年度以降の開催状況は以下の通りです。
■平成12年12月9日(土) 柏原市民文化会館リビエール大ホール
■平成13年12月22日(土)大阪教育大学音楽棟リハーサルホール
■平成14年12月14日(土)大阪教育大学音楽棟リハーサルホール
平成15年12月18日(金)大阪市立森ノ宮ピロティー大ホール
会場は大学内にあるホールの場合と、大学外のホールの場合がありますが、これは、
学生・院生が本学在学中に両方の空間での演奏を経験できることを意図しています。
■音の現在(おとのいま)
新学習指導要領の方向性にもあるように、「音楽」の概念が従来の音楽教育における
「音楽」の枠を超えたものとなってきています。また、教育方法では学校と子どもの生活
とのつながりをもたせる立場から、音楽の生成過程への注目が重視されるように
なってまいりました。
「音の現在」は以上のような音楽教育における音楽の多様性や本源性、および音楽の
生成過程への注視という今日的な課題に対応すべく、教官が各々の専門の立場から
レクチャーと コンサートを結びつけて行う企画です。
【第1回:音の綾】
と き 平成12年5月31日(水)
17:00〜19:00
ところ 大阪教育大学柏原キャンパス音楽棟(K棟)K201
出演者
猿谷紀郎(大阪教育大学音楽教育講座助教授
作曲担当)
若尾圭介(ボストン交響楽団
オーボエ・アシスタント・プリンシパル)
宮本弘子(大阪教育大学音楽教育講座教授
ピアノ担当)
とかく難解とされがちな現代音楽を取り上げ、作品が織りなされ、そして音楽として 現在
に鳴り響く様を、作曲家と演奏家のそれぞれの立場から、音と言葉によりわかりやすく語り
かけます。
【第2回:音の身】
と き 平成13年10月22日(月)
14:00〜15:30
ところ 大阪市立聖和小学校
出演者
マルガ・サリ(ガムランアンサンブル)
佐久間新/ウィヤンタリ(インドネシア舞踊)
中川真 (大阪市立大学教授)
卜田隆嗣
(大阪教育大学楽教育講座助教授
音楽学担当)
インドネシアのガムラン音楽と舞踊では、新作の創作から上演にいたる過程で、
演奏家と舞踊家の身体はどのように伝統とむきあっているのでしょうか。ガムラン
の現代的なありかたをわかりやすく伝えます。
【武満徹の音】
と き 平成13年10月13日(土)
16:30〜18:00
ところ 大阪教育大学柏原キャンパス
音楽棟 K201
出演者 山口恭範(打楽器奏者):トークと演奏
猿谷紀郎(大阪教育大学音楽教育講座助教授
作曲担当):聞き手
非常勤講師の山口恭範氏が担当授業科目「合奏」を公開で行います。武満徹作品の
初演を数多く担った打楽器奏者が作曲者直伝の響きを解き明かし、武満徹に縁のある
作曲家と共に、その音楽を語り、武満徹の音楽観を探ります。
■大阪教育大学附属池田小学校児童支援コンサート祈りの鏡映
と き 平成14年6月21日(金) 13:00開場
13:30開演
ところ 池田市民文化会館アゼリアホール
出演者
猿谷紀郎(トーク/音楽監督)
◆4年生・5年生・6年生の表現に基づくインタラクティブアート
谷川俊太郎(朗読)
山口恭範(打楽器) 曽我部清典(トランペット)
◆映像と合唱
映像出演:イシハラ・リリック・アンサンブル(室内楽)小泉裕(フルート)
篠崎史子(ハープ)
鈴木大介(ギター)古部賢一(オーボエ)
ほか
大阪教育大学教員養成課程音楽専攻学生・大学院音楽教育専攻院生(合唱)
◆オーケストラとバレエ
◆オーケストラと合唱
高関健(指揮) 大阪センチュリー交響楽団(演奏) ほか
主 催
大阪教育大学表現教育プロジェクト
共 催
財団法人 大阪府文化振興財団
協 力 池田市 イシハラホール 群馬交響楽団 高関健