大阪府泉佐野市中庄(Pi14)



柱状図
採取位置

<火山灰層直上粘土>
<火山灰層(Cより20cm上)>
<火山灰層BASE>
<火山灰層直下粘土>
<火山灰層直下粘土(Dより0.5m下)>
<火山灰層直下粘土(Dより1.0m下)>
<火山灰層直下粘土(Dより1.5m下)>
<火山灰層直下粘土(Dより2.0m下)>
 全般的に河川や湖沼にみられる種が優勢であり、淡水の影響を大きく受けた 海域であったと考えられる。
 淡水種の他には海産沿岸生の Camphylodiscus taeniataCoscinodiscus subutilis, 潟性のNitzschia cocconeiformis ,Nit.granulataがみられる。
 右表に各層準ごとに淡水・汽水・海水種の割合をパーセンテージ(%)で示した。 火山灰直下粘土層においては、下層から上層に移るにつれて淡水種は減少し 汽水・海水種は増加しており、次第に陸水の影響が弱くなった ことが分かる。火山灰直上粘土層においては下層同様Me losira spp.Pinnularia spp.等の淡水種優勢で 琵琶湖固有のStephanodiscus carconens isがみられることから湖水が流入していた可能性がある。
 また層における殻数の爆発的な増加について論じるには多面的な分 析が必要であるが、火山灰の降下により水環境が変化し赤潮、つまり珪藻の 大発生を招いたという可能性も考えられる。
層準 淡水種 (%) 汽水種(%) 海水種(%)
68 32
100
85 7 7
85 13 2
92 7 1
94 6


採取位置 海水性 汽水性 淡水性 不明 殻数 優占種 堆積環境
0 7590 15788 0 23378 Cosinodiscus rothil
Melosira
spp.
0 0 0 0 0    
0 0 0 0 0    
2 0 0 0 2    
0 0 0 0 0    
2 2 23 0 27    
1 7 46 1 55 Gyrosigma spp.
1 6 79 0 86 Gyrosigma spp.
Cymbella ventricosa
0 7 98 6 111 Pinnularia spp.
Synedora ulna
<堆積環境>   ・・・FRESH(淡水性) 


ChartObject 珪藻産出頻度

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終わり

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