国立大学法人・大阪教育大学
大阪教育大学 > 学部・大学院 > 人間科学専攻 > 人間行動学> 大学院

大学院(職業科学研究)


 人間行動学では、教育学研究科・健康科学専攻(夜間大学院)の中に、「職業科学研究」のコースを開設しています。

 健康科学専攻は、主に社会人を対象として、夜間に天王寺キャンパスで開講されています。詳しい内容については、大阪教育大学大学院教育研究科(修士課程)のページを参照して下さい。

 

●職業科学研究の概要

 職業科学は、高度情報化や自動化・機械化によってもたらされた労働形態と労働環境の変化や職場での人間環境の変化に伴い、職業行動のあり方や快適な職業環境の探求を目的に生まれてきた学問領域です。この職業活動における諸課題を研究するために、国際的に「職業科学」の名の下に、人間の職業活動に関わる心理学、医学、社会学などの広範な専門分野が統合されてきました。

 職業科学は、職業活動を人間行動を構成する基本的要素の一つとしてとらえ、「快適な労働」を具現化するために、身体的・心理的・社会的に仕事を人間に適合させることを意図しています。このため、職業活動を営む人間の健康障害、疲労、ストレス及び労働負担の軽減に関わる問題や職場における人間関係上の諸問題について人間工学・社会心理学の立場から研究・教育を行っています。職業科学分野は平成9年度に開講された健康科学専攻のなかでも若い研究分野です。そのため、受け入れてきた学生の数はまだそれほど多くはありませんが、看護、理学療法など医療系専門職の方々、ホテル、人材派遣などいわゆるヒューマン・サービス業に従事しておられる方々など、少ないながらもバラエティに富んだ人たちが学んでいます。

 担当教官の数は現在3人で、残念ながら「職業科学」という広範な分野を十分にカバーできるような体制にはありません。その意味で、スタッフと学生とが互いに刺激を与えあいながら、研究領域の裾のを広げていくことができればと考えています。今までの入学者がそうであったように、どのような職種であっても、自分自身のフィールドで「快適な労働」について考えてみたいと思われる方をお待ちしております。

 

職業科学研究 修士論文題名一覧 (平成14年度〜24年度)
平成24年度
看護職場における安全で働きやすい作業環境構築のための調査研究
 
平成23年度
求職者のキャリア成熟と特性的自己効力および時間的展望の関連
障害者運動を原点とする介護体制における健全者の動機づけ
回復期リハビリテーション病棟における機能的チームアプローチ構築要件の検討
 
平成22年度
看護職の労働安全衛生活動の実態調査
男子看護学生の特性に関する研究 ー 社会的スキル、自己効力感、職業志向性との関連から
放射線科技術部門における医療事故防止対策 ー 事例分析に基づく対策の検討と実践
 
平成21年度
精神障がい者に対する雇用支援の実態調査
看護における安全行動の実態調査 ー 医療事故防止をめざして
看護師におけるストレスとコーピング ー 精神科病院における離職意志との関連
踏切における歩行者・自転車利用者の状況認識と不安全行動
看護労働における援助に伴う感情についての研究
 
平成20年度
日本と中国における医療系専門学校生の修学意識
 
平成19年度
外来運動器疾患患者の運動継続支援に関する研究
幼児期ディジタルX線撮影における撮影条件の最適化 ー 負荷フィルターに影響を及ぼす要因に関する研究
 
平成18年度
新卒看護師の労働負担に関する研究
フォークリフト乗務者の作業特性と腰痛
看護職員のキャリア志向と職場での支援との関連
小学校教員における健康障害とメンタルストレス
 
平成17年度
歯科診療におけるアシスタント業務時の姿勢と頸肩腕への負荷について
介護支援専門員の労働と健康に関する研究
 
平成16年度
医療従事者の不規則勤務が心身に与える影響
 
平成15年度
我が国における勤労者の過重労働と健康障害
 
平成14年度
デジタルX線画像のCRT表示における視覚的検出能と観察環境の影響に関する研究
ヒューマンサービスにおける筋骨格系の健康障害に関する調査研究 ― マッサージ施術者の労働負担に焦点をあてて
医療事故防止を目的としたインシデントレポートの活用状況と課題
 
ページの先頭へ戻る 交通案内 キャンパスマップ 個人情報の取り扱い 利用上の注意