6.各分析・考察のまとめ
今回の分析から、小学校物語教材の傾向としてみられたことは、態度については積極的なものが多いということである。受容的な態度が望まれているとも言えるが、それよりも積極的に事態に対して働きかけることの重要性や必要性を強く打ち出しているのではないかと私たちは考えた。そして、状況・心理共に好転する作品の割合が高く、作品世界については1〜3年生で非現実がの割合が高く、4〜6年生では現実の割合が高くなっている。
今回の研究では、小学校物語教材の傾向が見出せ、さらに中学校教材との違いも若干ながら見てとることができた。これらの点に留意し、児童に触れさせる作品を注意して選択する必要があると考えた。
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