5-6.状況変化×心理変化

【状況変化×心理変化】

心理変化
状況変化+-0-+0--00++0+-0-+0*
+-




3




0-21
1
23

31
--
1
3

213

001
1
724
3

++




1




0+




210
1

-+




32
17



・心理変化が−→+、状況変化も−→+となるものが17作品と、最も多くみられた。
・心理変化が0→+、状況変化も0→+となるものは10作品見られる。
・心理変化が0→0、状況変化0→0となるものは7作品みられた。
このことから、心理変化と状況変化は 同じように推移していることが分かる。
また、ここに挙げた35作品の態度をみると17作品中11作品が積極的、10作品中9作品が積極的、7作品中5作品が積極的な態度を示している。

【考察】

 状況変化、心理変化共に−→+・0→+・+→+の作品が多く見られた。このことから、どの出版社も児童に対して物事への積極的働きかけを望んでいるのではないかと考えた。
 先行する中学校物語教材に関する研究では、積極的な姿勢はもちろん、事態を許容する姿勢も望まれるという分析結果が得られた。 それに対し、今回の小学校物語教材の研究では、受容的な姿勢も望まれてはいるが、積極的に事態に働きかける姿勢がより強く望まれていると考えた。


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