あなたが見ている表面張力


みなさん!こんにちはぁー!
皆さんは,『表面張力』って知ってますか?
実は・・・知ってるも何も誰もがよく目にしているのです。
えっ?そんなの知らない?
よっしゃ!きた! それならここで知ってもらおうじゃないの。

「知らない」「解らない」ほど大切な気持ちはないんです。
知らないからこそ知ろうとする,解らないからこそ解ろうとする。
そんな当たり前の事,当たり前の気持ちが自分を成長させていく中で最も原点にあたる所ではないでしょうか?
どうかそんな純な気持ち,素朴な疑問を大切にしていってください。
っということで,早速そんな自分の身近で起こっている『表面張力』を見て下 さい。

1.コップの水は何故あふれない!?

まず一つ目の例が左のコップです。

コップに水を注いでいくと,いずれ必ずこぼれてしまいます。(よそ見をしているとよくやってしまいますよねっ!)

でもその時写真のようにコップの縁よりも水面が高くなってもこぼれない瞬間があるのを知っていますか?

実は,それが水の表面張力によるものなのです。

その場面が良く解るように写真を アップ で見てみましょう!


また,それを図を使って説明してみました。

コップの中の水はコップに支えられているのでこぼれません。それでは,コップより上の部分の水は,なぜこぼれないのでしょうか? 

それは,左図のように矢印の向きの力によって,コップの縁より水面が高くなってもこぼれないのです。この力のことを,『表面張力』と言うのです。


それでは,次の例を見てみましょう。

2.アメンボウは何故沈まない?

二つ目の例がこのアメンボウです。 アメンボウは良くこの絵の様にすいすいと泳ぐように水面を移動しています。アメンボウが水面に浮いているのは,水の表面張力によるものなのです。

えっ「それはアメンボウが軽いからあたりまえやん!」だって?そう確かにアメンボウが軽いという事は大切なのですが,もっと大切なことがあるのです。それはその浮き方なのです!!浮いている様子を良く見て下さい。アメンボウの足は水の中に浸かっていないのです!!

水に浮かぶには二つの場合があって

です。

水面の下に浸かって浮く場合は 『比重』 ( 「比重」 に関しては左をクリックして下さい。)によって決まるもので,水面の上に浮く場合が表面張力によるものなのです。

簡単に言うと,氷を思い浮かべて下さい。氷はその半分以上が水の中に浸かってやっと浮かんでいるでしょう?それを考えると,このアメンボウは不思議ではないでしょうか?その不思議が表面張力というものなのです。

それでは次の例に行きましょう。

3.葉の上の水滴

三つ目の例はこの葉の上の水滴です。左の写真は皆さんが日常よく目にする,雨の後の葉っぱの様子です。このような場面は,水道の蛇口でも見られます。水滴が今にも落ちそうで,でもなかなか落ちない。そのなかなか落ちずに水滴が『丸くなる』原因が表面張力なのです。


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参考文献

  • 下中邦彦 編:世界大百科事典,平凡社
  • 三輪光雄 監修:(原色図解理科実験大事典)物理,株式会社全教図