熱 と 温 度

(その違いは何だろう)


熱と温度の違いについて

熱と同じような意味合いで私たちが日常生活で利用しているものに「温度」があります。特に私たちは、それらを区別せずに使っていますが違いはあるのでしょうか。

例えば、私たちは風邪をひいたときなどよく「熱がある」といいます。「熱」を計るには、体温計を使いますが、体温計は、温度計の一種です。 温度は、人間が感じとしてとらえていた暑さ寒さや、熱さ冷たさを数字で表したものです。

これに対し、熱は温度を変化させる原因で、エネルギーの一種であり、その量を表す概念です。だから、熱のことを熱量といいます。だから、風邪をひいた時、「熱がある」という言い方は不正確で、 正確には「体温が高い」というべきです。 温度の単位には、℃やKを使いますが、熱量の単位には、CalやJを使います。

温度計の発明へ

自然界の温度[℃]

物質温度
液体窒素-196
ドライアイス-78.5
燃焼中の紙233
ガスレンジの炎1700
太陽の表面6000
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参考文献
大塚徳勝著:「そこが知りたい物理学」共立出版(株) 1999年
小暮陽三著:「ゼロから学ぶ熱力学」 講談社  2001年