温度の昔話

(温度計の発明)


温度計の発明について

私たち人間では正確に「温度」の高さを測ることはできません。風邪などの病気の治療には体 温を正確に測る必要があります。

温度計の歴史をみると、16世紀にガリレオが空気の膨張を利用した温度計を発明しました。その仕組みは、球付きガラス管を暖め空気を膨張させた後、水の入った丸底フラスコにそのガラス管をさします。すると、空気の収縮につれて、水面が上昇するという内容のものでした。ただし、この温度計は、空気の膨張(シャルルの法則)を利用した点は画期的でしたが、気圧によって水面が上下してしまうという欠点がありました。また、現在使われているような目盛りをつけた数字で温度を表すものでもありませんでした。

温度の基準・単位を知ろう

ガリレオの発明した温度計について

(市販されているガリレオ温度計はこちら)

ondo1
(1)球付きガラス管の球部分を暖めると、内部の空気が膨張します。そして、それを水の入った丸底フラスコにさしこみます。
ondo2
(2)空気の収縮につれて、水面が上昇します

参考文献
小暮陽三著:「ゼロから学ぶ熱力学」 講談社  2001年

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上久保尚貴・難波隆彦:2001年度卒業研究<第二部>(種村研究室)