大阪教育大学 教員養成課程 理科教育講座

有機化学研究室(種田研究室)

研究室の方針


 当研究室はいわゆる理系の研究室で、有機化学に関する研究を行っていますが、その根底は「教員を養成する教育大学」の研究室であるということを忘れてはいけません。 即ち、学生を教員として社会に出してよいかどうかを判断する、最後の砦であるという使命を持っています。 ですので、最低限の社会的な常識が身についていないと判断された場合は、卒業できない事があります

 以下は、会社で言う就業規則のようなものです。
@ 研究室には9時までには来る(一限目開始相当。基本的に卒業研究は平日の1〜4限目です。)。
A 但し、前日の帰りが実験で遅かった場合には無理はしない(体調管理も教員として重要な資質です)。9時30分までに間に合わないようであれば、連絡をする。
B 人に不要な迷惑をかけない(人を頼るな、とまでは言っていない)。

 また、学校教員の特殊な点の一つに、適宜注意をしてくれる立場の人間がほとんぼ存在しないということがあります。つまり、自分のおかしい点には自分で気が付いて、それを修正できる人間でないと、どんどん悪い方に行ってしまう傾向があるということです。受け持っている児童生徒の保護者からクレームが来る段階に至っているにもかかわらず、自分の問題点が理解できないことすらあるようです。ですので、研究室生活においては「指導教員から注意を受ける前に自分で自分を正す」、これができるようになってもらわないといけません。

部活・バイト等について
 部活やバイト等を禁止することは基本的にはしませんが、優先順位を間違っていて、自己判断がいつまでもできないような場合には、こちらから禁止を言い渡すことがあります(それらを理由に遅刻が続くなど)。 よくある勘違いですが、部活やバイトには一生懸命に参加して、研究室には顔を出すけど出しているだけ、というのは「両立」とは言いません(それで単位が出るケースがあること自体が問題なのでしょうが)。
 自身が学校教員となり、児童生徒を受け持つ立場になったときに、部活やバイトをなど学校の本分よりも優先させるでしょうか。 その優先順位を見誤るようなものを、教員として採用したがる学校はあるでしょうか。 少なくとも、本学で行う卒業研究は教員免許を取得するための一環として定められているものです。これより他を優先するのであれば、私の指導の下で免許状を取得するのは諦めてもらうことになります。