第39回人工知能学会 AI チャレンジ研究会
- 日時: 2014年3月18日(火) 10:00-17:00
- 開催場所:京都大学 吉田キャンパス 総合研究8号館 講義室1 (1階)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm 59番の建物
- テーマ:「ロボット聴覚とその展開」
屋外環境理解,極限環境における音理解,生物音響理解,日常環境やRoboCupなど実環境へのロボット聴覚の展開,
ロボット聴覚・音環境理解 (聴覚による情景分析)、
ロボット聴覚機能のための音響技術、音声処理、対話処理、音楽ロボット
音声に限らず音一般の知覚・理解
- 参加費・予稿集代: 無料
これまでと同様,本研究会の予稿集は,当日USBメモリにて配布,および,本ホームページからも公開します.
- 担当幹事:
中臺 一博((株)ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン/東京工業大学)
公文 誠(熊本大学)
中村 圭佑((株)ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン)
10:00-11:00 基調講演
- [基調講演] スマートポスターボード: ポスター会話のマルチモーダルなセンシングと解析
河原 達也(京都大学)
- 電子掲示板にマイクロフォンアレイとカメラを設置することにより、聴衆の発話や視線を検出し、興味・理解度を推定するシステムについて紹介する。
11:00-12:30 Session 1
- 発話者の音声に対応する動作生成と遠隔操作ロボットへの動作の付加効果
境 くりま(大阪大学,ATR),石井 カルロス寿憲(ATR),港 隆史(ATR),石黒 浩(大阪大学,ATR)
- 音声認識と韻律特徴を用いて,遠隔操作ロボットの頭部動作自動生成システムを構築し,生成動作の印象を評価した.
- 耳珠のある能動耳介システムとその動作について
公文誠,尾堂航,木元大輔(熊本大学)
- 能動的に動作する耳介システムに耳珠を付加した場合の影響について検証し,実際に動作を通してその効果を確認する.
- Impact of Reverberation to the Energy Transfer of Connected Words
Randy Gomez, Keisuke Nakamura, Takeshi Mizumoto, Kazuhiro Nakadai (HRI-JP)
- In this paper, we present a method in suppressing speech degradation affecting human-robot communication in real reverberant environment condition. The novelty of the proposed method is to study the impact of the transference of energy cause by reverberation to the connected words which is core component in ASR. Through this, we can design dereverberation algorithm that can compensate the effects of reverberation used in ASR systems.
12:30-13:30 Lunch
13:30-14:30 招待講演
- [招待講演] 実世界知識を扱う音声対話技術とクラウドロボティクスへの展開
杉浦孔明(NICT)
- ロボットとの音声によるコミュニケーションは,ユーザにとって手軽であるというメリットがあるが,実現は簡単ではない.頑健な音声認識が必要とされるだけでなく,発話の解釈が実世界情報や履歴により影響を受けるためである.このような背景から,音声・画像・動作・コンテキスト情報を用いてユーザの発話を解釈するロボット対話技術LCoreを開発している.本発表では,音声対話を通じた実世界知識の学習と行動生成について述べたのち,サービスロボットの競技会であるロボカップ@ホームにおけるロボット対話技術の応用について紹介する.また,ロボットの音声対話機能の技術動向,特にクラウドロボティクスへの展開と課題について述べる.
14:30-15:30 Session 2
- 騒音下における声の張り上げ現象の計算機による実現に向けて
北原 鉄朗,小暮 計貴,吉永 眞宏,鈴木 光(日本大学)
- 人間は、自分の声が聞こえにくいと自然と声を張り上げてしまう。この現象を計算機で再現することが、騒音下で有効な音声対話システムを実現する鍵になると考え、その実現に向けた検討について述べる。
- 周波数比の素数指数表現に基づく調性理解モデルとその応用可能性の検討
白松俊,大囿忠親,新谷虎松(名古屋工業大学)
- 2音の周波数比を素数指数表現で表し,指数を平面上にプロットすると,Tonnetzに似た調性の表現形式が導出される. 本稿ではその工学的応用可能性を検討する.
15:30-15:40 break
15:40-16:40 Session 3
- 音声可視化デバイス「カエルホタル」によるニホンアマガエル合唱の時空間構造解析
水本 武志(HRI-JP),合原 一究(理化学研究所),奥乃 博(京都大学)
- 本稿では、野外におけるニホンアマガエルの合唱の時空間構造可視化手法と同期状態解析手法について報告する。
- 振動子モデルと音声可視化システムを用いたアマガエルの合唱法則の解析
合原 一究(理化学研究所),粟野 皓光(京都大学),水本 武志(HRI-JP),坂東 宜昭,大塚 琢馬,柳楽 浩平,奥乃 博(京都大学)
- 本稿では、音声可視化システムおよび数理モデルを用いたニホンアマガエルの合唱調査を紹介する。
公知日について
公知日は 2014/3/17 となります。
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