子供たちを健康で安全に育む教育環境は、様々な教育活動の基盤となる要素であり、今日の複雑な社会環境の中で、安全・安心・健康な教育環境づくりへの要望が高まっています。一方、健康と安全に関わる諸課題は社会の発展に伴い、ますます複雑化・多様化していることから、健康で安全な教育環境を幅広い視野で構築できる創意工夫に富んだ人材の育成が必要です。

　本専攻では、学校の安全、心身の健康と安全、食の安全と衛生、地域の安全等、教育環境を巡る安全・安心、健康の諸課題を科学的に捉える力と諸課題に対応できる応用力を持ち、学校、地域住民組織、企業、自治体、NPOなどの多様な場において、健康で安全な教育環境の構築に貢献できる人材の養成を目指します。

　すなわち、本専攻では、「健康と安全に関わる諸課題を横断的・総合的に捉える」ことをメインテーマとし、健康な生活に欠かせない「衣・食・住」に関する専門的知識を習得し、また学校や社会を取り巻く危機発生時の対応や安全教育の事例を学び、科学的な手法により社会の安全を支える力を身に付けることになります。

　　健康安全科学専攻では、健康と安全に関わる諸課題を横断的・総合的に捉えるために、下記のような流れで、多彩な講義科目のほか、実験・実習・演習による実践的な授業科目が充実していることが特色です。

●健康安全科学専攻での学びの流れ

●健康安全科学専攻のカリキュラム

教育 協働 科目	専攻 共通 科目	選択 必修 科目	教育のための健康と安全 自然災害教育論 安全教育基礎論	安全管理基礎論 組織活動基礎論 救急処置法
	プロ ジェクト 演習科目	必修 科目			健康安全協働 プロジェクト演習Ａ	健康安全協働 プロジェクト演習Ｂ
専攻分野 科目		選択 科目	解剖生理学 住環境学（製図を含む。） 学校保健 栄養生化学 健康保育学演習 （家庭看護実習を含む。） 健康食生活論 セーフティプロモーション論 衣生活科学 人間生態学 安全デザイン論 防災史 被服学Ⅰ 健康な生活を考える	健康生活情報処理 衛生学・公衆衛生学 疫学・保健統計学 健康管理学 健康運動学 住環境と安全 住生活科学 住環境学演習 健康臨床心理学 母子看護学 保健看護学 健康調理実習 健康衣生活論 （被服製作実習を含む。） 生活機器論 （情報処理を含む。） 安全教育学演習 環境安全論 安全行動学 ※食物学Ⅰ （栄養学及び食品学を含む。） ※保育学実習 （家庭看護を含む。） ※調理学実習Ⅰ ※被服製作実習Ⅰ ※住居学Ⅱ	健康安全科学実習 ヘルスプロモーション論 環境保健学 予防医学 免疫学 臨床実習 住環境デザイン演習 ※精神保健学 ※養護概説 労働保健学 カウンセリング論 産業保健と法律Ⅰ 看護学実習 薬理学 安全管理論演習 安全情報学 安全科学研究法 ※食物学Ⅱ ※調理学実習Ⅱ ※食物学実験Ⅰ ※被服学Ⅱ ※被服製作実習Ⅱ	健康生化学 産業保健と法律Ⅱ 産業保健と法律Ⅲ

※印のある科目は、教員養成課程との相互履修科目