表面張力を体験しよう!!
〜いろいろな実験〜
こんにちは!ここでは,表面張力っていうものは知ってるしどんな力かという
事も解っている。
そんなあなたが実際に目の前でその力を見たり考えるためにぴったりの実験を
紹介しています。
紹介している実験が自分で再現できない人のためにも写真や動画を使っている
ので解りやすいと思います。
一つ一つ,しっかりと理解して下さい。では,一つ目から紹介しましょう。
1.棒が吸い寄せられる!?
- 実験器具
- 三角アクリル棒,膜を張る台,合成洗剤(市販のもので良い),容器
- 実験方法
- ・容器に水を入れそこに少量の洗剤を入れまぜて,シャボン液を作る。
・台の上にアクリル棒を載せて,アクリル棒が水面に触れるまでその台を静か
に浸す。
・その後,静かに台を平らな所に置き膜が台の上面に上がってくるのを確認する。
・棒の両側の膜のうち片方の膜(できればストッパーと逆側の膜)を乾いた物(指など)で触れて割る。
・もう一方の膜によってアクリル棒が動くところを観察する。
下にその実験装置を紹介する。

ここで問題です。
Q1:なぜ,膜が台の上面に上がってくるのでしょうか?
Q2:膜を割るときに,なぜ「乾いた物」を使うのでしょうか?
Q3:アクリル棒は,なぜ,動くのでしょうか?
答えです。
2.糸が円くなる!?
- 実験装置
- 針金の輪(円型,四角型),糸,合成洗剤,容器
- 実験方法
- ・容器に水を入れそこに少量の洗剤を入れまぜて,シャボン液を作る。
- ・針金を円型と四角型にした物に,右図のように糸を結ぶ。
・まず,輪に結んだ糸を針金の三点で固定する。これは輪になっている糸が形
を保てるようにである。
・容器にシャボン液を入れておき,そこに針金の輪を浸し静かに引き上げる。
・輪に膜ができているのを確認して,輪に結んであった糸の内側の膜を乾いた
物(指など)破りその後のようすを観察する。
下に実験装置を紹介する .

では,問題です。
Q6:この糸は,どうなるでしょうか?
答えです 。
3.ロートをのぼる膜!?
- 実験装置
- ガラスロート,合成洗剤(市販のもので良い),容器
- 実験方法
- ・容器に水を入れそこに少量の洗剤を入れまぜて,シャボン液を作る。
- ・ロートの口を下向きにしてシャボン液に浸す。
・静かにロートを持ち上げて,ロートの口にできた膜の様子を観察する。
下に実験装置を紹介する

ここで問題です。
Q4:なぜ,洗剤は少量しか入れなのでしょうか?
Q5:膜はどうなるでしょうか?
答えです 。
4.船が走り出す!
- 実験装置
- 船の模型(発泡スチロールもしくは,軽い木で出来た物),容器(なるべく面
積が大きい物),スポイド
合成洗剤(ほんの少し水で薄めたもの)
- 実験方法
- ・容器をきれいに洗い,その後にアルコールを湿らせた布で拭き乾かす。
・水を容器に入れ,平らなところに置き水面に船を静かに浮かべる。
・予め作っておいた洗剤を薄めたものを,船の後ろの方からスポイドを用いて一滴落とす。
・船の様子を観察する。
注)洗剤を落とす前に,船が自然と容器の縁の方へよって行こうとするのでな
るべく操作を迅速に行うこと。
下に実験装置を紹介する。

それでは,問題です。
Q7:容器をきれいにするのはなぜ?
Q8:船はどうなる?
答えです 。
5.膜の「意志」!?
- 実験装置
- 銅線で作ったいろいろな立体,容器(立体が全て収まるもの),シャボン液
糸
- 実験方法
- ・銅線で作られた様々な立体を洗剤とスポンジを用いてきれいに磨く。(紙やすりで磨き洗っても良い)
・シャボン液の容器に入れ,その立体の頂点に糸を通してその糸の両端を片方の
手に持ち,立体を水面に泡が発たないように静かに沈める。
・立体が全て液の中に沈んだことを確認し,水面に波が立たなくなってから静
かに糸を引き上げ,立体を容器から取りだしその時立体にできた膜の様子を観察する。
下に実験装置を紹介する。

ここで,問題です。
Q9:銅線をきれいに磨くのはなぜ?
Q10:立体にはどんな膜ができるのでしょうか?
それでは, 解答 です。
以上で実験は終わりです。表面張力が物理的現象として捕らえることが出来た
でしょうか?
現象が実感できたのならば,次はその力の本質やその力がなぜ存在するのかに
興味が湧いてきたでしょうか?それでは次のコーナーへ!!
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