JavaScript対応ブラウザで表示してください。
音の起源

音のはじまり(日本と西洋)

楽器について
打楽器・管楽器・弦楽器・鍵盤楽器 

音律のはなし
ピタゴラス音律





音のはじまり

日本
楽器には、東洋独特のものがあり、曲や音の扱い方などにも特徴がある。 まず縄文時代 BC.5000では、打製石器を使って狩猟漁労が始まった。そして、動物型や土偶の中には、明かに音を出すことを意識して作られたものがあった。声をあげるのがおもでそのあいまにごく簡素な楽器が奏でられたのだった。今日出土しているのは石笛その他、土笛、土鈴を双口土器及び象形土製品等がある。
 ついで弥生時代 BC.200に稲と金属使用とともに農耕社会が形成され、収穫期にはシャーマニズム信仰による儀式が行われ、その儀式に付随して簡単な歌謡や舞踊がはじまった。始めは即興的なものであったとされている。 この歌謡の形が芸能として後世まで伝わったと考えられている。その楽器のうち今日出土しているものは陶、琴、銅鐸である。
それからも音楽は依然として歌と舞が中心だったが出土する楽器は増え、笛、鈴、琴、太鼓、鼓、四ッ竹、それと共に歌いながら踊る楽人の集団がすでにそのころ発生していた可能性があるといわれている。
 また「うた」の音域はせいぜい5度以内で、リズムは2拍・4拍を楽器できざむか無拍節リズムといわれる自由リズムで、音の高低だけで メリスマティック(1つのシラブルについて様々な異なった高さの音を用いて長く延ばして歌っていく、このような歌い方は、今日に至るまで邦楽のごく一般的な歌唱である)に歌ったと思われている。
 「うた」と「ことば」は互いに密接に関連して切り離して考えられないもので、江戸時代が終わるまで音楽を楽しむということは、歌を歌うことだった。  
海外
音楽の文化でわかってることは、BC.4000ころに、西南アジアに住んでいたスメル人によって作られたといわれている。ペルシャ湾に近いウルという町からは、黄金をちりばめた楽器や、楽人が演奏している図らしい彫り物なども発見されている。
西南アジアの文化は、エジプト・アッシリア・バビロニアへと広がり、さらにアラビア・インド・中国へと伝わっていった。
また原始時代は今に残る遺跡や文字等ができる以前の時代であり、比較的小さな集団で地域に合った生活を営んでいて、音楽においても(楽譜)というものは無く、その場で即興的につくられたものかだったと思われる。生活様式と音楽との結びつきは密接であり、(協同)で作業する人々は合唱や合奏が上手で、あらゆる機会に音楽したと思われ,子守歌や愛の歌,喜びや悲しみを歌ったもの, 神をあがめた歌や作業するときの歌があったと考えられる。また,古代以前の人々には音楽に魔的な力があると考えられ,呪術や医療などにも音楽が使われていた。楽器についても当然使われていただろうと考えられる。草,木,土,石,骨など自然素材を利用し,簡単な(笛)や(打)楽器が用いられたと思われる。
 古代文明紀元前3000年頃から始まり、メソポタミアや(エジプト)の遺跡には楽器を演奏している様子を描いたものが多くあり,そのことから,かなり進んだ音楽をもち,公私にわたり音楽が重要な役割をはたしていたことがわかる。また,そうした音楽に必要な楽器も,この時代にはある程度の形を整え,機能的にも十分に使用に耐えるものになっていた。


楽器について

打楽器
打楽器は、全ての楽器の中で一番古い歴史をもっている。原始時代から存在していて、古代の人々は、両手を打つ会わせたり、木の枝でものをたたいて音を作り出した。
また山間の歩行に、猛獣毒蛇をさけるための打ち道具も、ダンスに利用すれば立派な楽器となり、これがない場合には、拍手、足ぶみ、胸、腹、尻、腕、脚などを打つこともある。 打楽器は手や棒などをたたいて音を出すが、このたたくときに音波が生まれて、人間の耳に音としてとどく。
鍵盤楽器
 鍵盤楽器で一番古い歴史を持つのは、紀元前3世紀にエジプトで原型が発見された、オルガン(パイプに空気を送って音を作りだす操作を鍵盤でするもの)であった。 それから14〜15世紀にかけて改良され、現在のような白と黒の鍵盤が作られた。
今でこそ鍵盤楽器は、両手と足でふむペダルを使って演奏するが、初期のオルガンは複数の鍵盤の音を出すこともできなかったし、早く演奏したりもできなかった。
弦楽器
打楽器や管楽器は、合図用から発展したものであるが、弦楽器は、明らかに一層後期に、しかも意図のもとに作られたものである。  狩の弓はその起源であるにしても、あるときは武力の優勢を誇るために、弓のつるを一勢にならして、相手側を圧迫しようとしたことがあったと思われる。
弦楽器は特定の民族から起こって、西東に伝わったというよりも狩猟に弓を使っているうちに、いろいろな音の効果を知って、それぞれの弦楽器を作ったものと思われる。
  弦楽器は振動の起こし方で3種類に分けられる
・擦弦楽器(さつげんがっき)…弦を弓でこすって振動させ、発音に響く楽器でバイオリンや胡弓などがその実例
・撥弦楽器(はつげんがっき)…弦をばちや指ではじいて、かき鳴らす楽器で、ハーブやギター、三味線や箏など
・打弦楽器(だげんがっき)…・弦をハンマーなどをたたいて鳴らす楽器で、ピアノがその代表
管楽器
人間の気息によって発音される楽器の総称で、打楽器についで、構想されたと思われている。管でないものもあるので、楽器学では空気楽器とか気鳴楽器とかいわれている。 つまり、口笛や、こぶしを吹くような動作が、たまたま芦(あし)や竹の茎(くき)や動物のつの、ほら貝を吹くようになった。そして即興的に興奮にまたは合図に用いられたのが発端であるといわれている。 
たとえば、角を強く吹けばオクターブや、5度、4度の音程がでることや、長い竹と短い竹とでは音程に差があることが、だんだん知られてきた。笛類も、最も古いものは、上から吹くもので、これを音階順に並べたものは「パンの笛」といわれ  シナの古楽器「排簫(はいしょう)」はそれである。今日南米ペルー、ボリビアなどに民族楽器として盛んに行われているものである。
管楽器は芦(あし)やたけがその材料であることから、竹の特産である東アジア、東南アジア、芦の名産地である西南アジア、地中海東部がこれらの楽器を育ててきたということができる。


音律のはなし


・みなさんはピタゴラスという人物を知っているでしょか?たぶん耳にしたことのある人がたくさんいると思います。私が知っていたのは「ピタゴラスの定理」でした。
今回「音」について調べていくうちに、ピタゴラスは数理学者というだけでなく、音楽の分野についても活躍した人だったので、調べてみました。

とりあえず…音律の意味から
音楽に使われるすべての音の音高関係を、一定の原理に従って厳密に決定したもの。時代や民族によって様々な方法がある。ヨーロッパ音楽で用いられる主なものには、ピタゴラス音律、純正律、中全音律、平均律などがある。

ピタゴラス音律…グレゴリオ聖歌や中世の音楽はこの音律によっていました。
ピタゴラス音律
音律の歴史をみると、古代ギリシャまでさかのぼる。ピタゴラスが活躍した時代であった。古代ギリシャ時代には今日私たちが使っている音楽理論の基礎の多くが、ピタゴラスたちによってすでに開拓されていた。音律もそうである。
 ピタゴラスが作った音律は「ピタゴラス音律」と呼ばれて、古代ギリシャだけでなく、その後も単旋律の旋律を美しく響かせる音律として、グレゴリオ聖歌が中心的な存在であったヨーロッパ中世から13世紀にいたるまで幅広く支持されていたといわれている。
彼はモノコードという楽器で弦の長さを比較して、音がどのように鳴り響いているのかを数学的に解明しようとした。そして、弦の長さを半分にすると音は1オクターブ高くなることを発見し、さらに弦の長さを3分の2にすると「ソ」の音が出ることを発見した。また「ソ」の音の弦の長さを3分の2にして「レ」というふうにして音を作っていき独自で音律を作った。