気象学研究室では,主に教育学部学校教育教員養成課程理科教育専攻(小学校コース及び中学校コース)の学部生と大学院教育学研究科理科教育専攻(修士課程)の大学院生の教育を行っています。
小中高理科の気象に関連する分野(地学だけでなく,物理学,化学,生物学も含めて)の指導に必要な気象学の基礎的知識と観察・実験の基本的技能を習得するとともに,地球環境問題や気象災害について正しい知識を身につけ,これらに関心を持ち続けることができる教員の養成を目指しています。
理科教育専攻では,気象学に関連して以下の科目が開講されています。
科目 | 学年 | 内容 |
---|---|---|
地学I | 1回生 | 地学概論 |
気象学I | 2回生 | 気象学の基礎 |
地学野外実習I | 2回生 | 気象観察 |
気象学II | 3回生 | メソ気象学 |
地学実験II | 3回生 | 気象学の実験と演習 |
地学ゼミナール | 4回生 | 卒業研究に関連した論文の輪読 |
この他,他専攻学生を対象とした小学校教科専門科目の「理科I」と,第二部の「宇宙と地球I」が開講されています。
気象学研究室の3回生は週1回ゼミを行っています。前期は9月から10月の教育実習期間中に行う小中学校理科の内容に関する授業と教材の研究および模擬授業を行います。後期は卒業研究のテーマ決めを行います。
4回生のゼミでは,卒論研究の進捗状況をゼミ資料を作成して報告します。それに対して,学生同士の活発な議論が行われます。卒業研究を通して,論理的思考力や授業・教材研究能力,コミュニケーション能力などの教員としての資質の向上を図ります。
小中学校理科の気象に関連した学習内容から受講者が相談してテーマを選び,観察・実験を行いながら討論形式の授業を行っています。
科目 | 内容 |
---|---|
気象学I | 教科書で学習する内容について,その学問的背景について考究する。 |
気象学II | 気象の観察・観測について,その準備・実施・解析の方法を議論する。 |
気象学と地学教育に関するテーマを設定し,研究を行っています。気象に関心があり,膨大な気象データの処理や繰り返し行う観察・実験をやりきる行動力を持った学生を希望します。
過去の修士論文・卒業論文
卒業生の多くが,小学校,中学校,高等学校の教員をしています。官公庁や民間企業で活躍している人や大学院に進学して研究を行っている人もいます。
小学校教員:大阪府,大阪市,堺市,兵庫県,神戸市,和歌山県,石川県,横浜市など
中学校理科教員:大阪府,大阪府豊能地区,大阪市,兵庫県,神戸市,奈良県,京都府など
高等学校理科教員:大阪府,岐阜県,大阪府私立
過去5年間(2011年度〜2015年度)の学部生の卒業時における進路
小学校教員 | 中学校理科教員 | 高等学校理科教員 | 公務員 | 企業 | 大学院進学 | その他 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
17(3) | 5(0) | 2(1) | 1 | 1 | 1 | 0 | 27(4) |