現代英語の文法、語法を中心とした理論的かつ実証的な英語学研究を
行なっています。今のところ、日本人にとって特に難しいとされる時制、
前置詞、冠詞をはじめ、受動態、関係代名詞、文型論、動詞の意味論
などについての研究が中心ですが、大きな研究テーマの1つは「英語教師
のための語法・文法研究」です。
また、私たちの専攻が教員養成課程の英語教育講座であるという性格上、
英語教育の中の文法や語法についても積極的に取り上げています。
そして、私の書いた著書・論文などをご覧いただいても分かりますように、
やや高度なレベルの「教師のための新しい学習英文法研究」なども大きな
テーマとなっています。 |
さらに、自分のゼミに所属する学生とは十分にコミュニケーションをとり
ながら、和気あいあいとした楽しい雰囲気のなかで、学問の厳しさと楽しさ
を追及しています。いや少なくとも、そうありたいと願っています。そして、
実際に研究成果が上がれば必要に応じて、あるいは当該学生の希望に
応じて、大学の紀要などに共同研究として論文を発表したりもしています。
また、腕だめしをかねて、関西英語教育学会(KELES)での卒論・修論
発表会などにも挑戦してみてください。 |
論文を書くのはたしかに苦労は伴いますが、それ自体がきわめて知的な
楽しい作業でもあります。思考のプロセスそのものが至福の時間で
なければなりません。とりわけ、大学院生にはこのことを実感してもらい
たいと思っています。ここに言う「知的な楽しさ」というのは、学問をする
者にのみ許されたなんとすばらしい、なんと響きのよい言葉ではありま
せんか。そして、書いたものが活字になるのは研究者にとって大きな
楽しみでもあります。論文というのは、いわば無から有を生産していく
知的な営みですが、野心的な力作が期待されています。与えられた時間
を計画的・有効的に用いて所期の目的を達成してください。 |