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低学年の子どもの造形表現の特徴
楽しいことやうれしいことがあると体全体を使って、自分の気持ちを伝えようとする。
低学年の子どもたちは身体表現、音による表現、造形による表現、言語による表現などの方法をつかうことに強い関心と喜びを感じるようになってくる。ただそれははっきりと音楽とか造形とか言語とかに分けられるものではなく未分化な状態である。また、そっくりに絵を描くこと、ものをつくったりすることを要求すると、描いたりつくったりすることを嫌がったり、描いたものを見せなくなったりする。こういった特徴からも自己を発現する時期であると理解していくことが必要である。
低学年の自己発現としての表現は、紙を破ったり、粘土をこねたりする感情的な行為として表れることが多い。また一方ではこのような感情とかかわりながら、いろいろなものとの出合いや体験を振り返る表現も試みる。それらは興味の羅列であることが多く、人に伝えるということよりは自分に向けての確かめの表現であるといえる。
したがって、この時期には、子どもたちとものとの触れ合い、体験や経験を形や色に置き換える活動を基盤に考えることが必要になる。つまり、いろいろな対象を形や色を使って図に表し、それらを集めたり、並べたりする活動や材料をもとにそれらを並べたり、積んだりしながら、思いついた形をつくりだす活動を好んでする。例えば、体験したことや知っていることの中で興味や関心のあるものばかりを繰り返し表していく傾向があり、その表現の基本は線描である。こういったことからもパス、サインペン、色鉛筆、ひも、縄、木切れなど線表現に適した材料が必要となる。
題材の紹介