文部科学省委託事業 令和 3 年度「教師の養成・採用・研修の一体的改革推進事業」教育実習に参加する障害のある学生に対する合理的配慮の在り方の検討に関する調査研究

大阪教育大学は文部科学省より令和3年度「教師の養成・採用・研修の一体的改革推進事業」の委託を受けて,「障害のある教師等の教育関係職員の活躍推進」をテーマに,「教育実習に参加する障害のある学生に対する合理的配慮の在り方の検討に関する調査研究」を行いました。

調査研究の目的

障がいのある学生が大学等の高等教育機関において学修するにあたり,情報保障や環境整備などの合理的配慮を検討し提供することが,高等教育機関側に求められています。教職課程をおく大学等に在籍する障がいのある学生が教育実習に参加する場合においても,同様に合理的配慮を検討し提供することが必要です。
本調査研究では,教職課程を置く大学等に在籍する障がいのある学生が教育実習に参加する際の支援を検討するにあたり,教育実習の指導等にかかわる教職員が障がいのある学生に対して配慮すべき事項を明らかにします。調査研究で明らかとなった内容を参考に,障がいのある学生が教育実習に参加するにあたって配慮すべき事項をまとめ,その配慮事項のマニュアル及びチェックリストを作成し,公開することを目的とします。

調査方法

教職課程を置く大学の教育実習担当部署及び障がい学生支援専門部署・相談窓口の教職員を対象として,事前アンケートを送付しご回答いただきました。その結果をもとに,教育実習担当部署及び障がい学生支援室等の専門部署・相談窓口の教職員の方へのインタビュー(半構造化面接)を,オンライン形式で行いました。

マニュアル、チェックリストの作成

インタビュー調査をもとに,障がいのある学生の教育実習にあたって,学内外それぞれにおいて実習に向けた準備が望ましい時期や,障がい種別ごとの配慮事項,実習校との調整事項の在り方のマニュアルや,その実施状況を確認するチェックリストについて,本学の各障がい種を専門とする教員,障がい学生支援専門部署,教育実習担当部署の教職員で作成をしました。また,マニュアル,チェックリストは,教育実習受け入れ側の学校現場との連携も重要であることから,大阪府立特別支援学校校長会のご協力を得て,有識者会議においても検討を行いました。

調査研究の概要図

実施体制

所属部署・職名 氏 名 役割分担
学長 栗林 
澄夫
調査研究実施機関代表者
総合教育系・教授 山本 
利和
研究事業実施責任者
総合教育系・特任講師 茂野 
仁美
調査研究(調査票作成・分析・報告書作成)の統括
総合教育系・教授 井坂 
行男
マニュアル・チェックリスト作成(担当:聴覚障害)
理数情報教育系・教授 石川 
聡子
マニュアル・チェックリスト作成 (担当:教育実習全般)
総合教育系・講師 今枝 
史雄
マニュアル・チェックリスト作成の総括(障害種に共通する内容も担当)
総合教育系・特任准教授 大内田 
インタビュー調査と分析
健康安全教育系・講師 奥田
紗史美
マニュアル・チェックリスト作成(担当:精神障害)
総合教育系・特任教授 須田 
正信
マニュアル・チェックリスト作成(担当:肢体不自由)
総合教育系・教授 冨永 
光昭
インタビュー調査と分析
総合教育系・教授 西山 
インタビュー調査と分析
大学院連合教職実践研究科
高度教職開発系・准教授
庭山 
和貴
マニュアル・チェックリスト作成へのアドバイス(発達障害)
総合教育系・准教授 野田 
マニュアル・チェックリスト作成へのアドバイス(発達障害)
総合教育系・准教授 平賀
健太郎
マニュアル・チェックリスト作成の統括(病弱も担当)
総合教育系・特任准教授 正井 
隆晶
マニュアル・チェックリスト作成(担当:視覚障害)
総合教育系・特任講師 湯浅 
哲也
マニュアル・チェックリスト作成(担当:発達障害)
障害学生修学支援ルーム
コーディネーター
小馬
加奈子
インタビュー調査と分析
学務部教務課課長代理 中野 
泰宏
会議への参画・情報発信
学務部教務課免許実習係係長 清水 
美砂
会議への参画・情報発信