学校での怒り多次元尺度 (MSAI) の特長

MSAIとは

Multidimensional School Anger Inventory (MSAI) は、米国のSmith教授(South Oregon University)、Furlong教授(University of California, Santa Barbara)らによって開発された、学校における子どもの怒りのアセスメントです。
1998年にオリジナルの31項目が開発され、2002年にはMSAI-Rとして36項目が開発されています。

詳しくは、MSAIのウェブサイトをご覧ください。


怒りの3次元モデルに基づくアセスメント

攻撃性には、感情的側面としての怒り(Anger)、認知的側面としての敵意(Hostility)、行動的側面としての攻撃(Aggression)があるとされています(Spielberger et al., 1988)。MSAIはこれらの3側面にそれぞれ対応した下位尺度から構成されています。

学校で用いられるさまざまな心理教育プログラムの多くは、この感情・認知・行動という側面のいずれか、あるいは複数をターゲットとしていることから、これらの側面から子どもの怒りを理解することは、支援を考えるうえでも有効です。


J-MSAIの下位尺度

怒り体験(感情的側面)


項目の示す学校場面においてどのくらい腹がたつか、「まったくはらがたたない」から「ものずごくはらがたつ」までの4件法で回答を求めます。選択肢には表情絵が添えられています。13項目からなります。

                     
項目例) 朝、自分の机の中を見たら、勉強道具がぬすまれていた

敵意(認知的側面)


学校に対する否定的な認知をあらわす項目について、どのくらいあてはまるかを、「まったくあてはまらない」から「とてもあてはまる」までの4件法で尋ねます。計6項目です。

                     
項目例) 学校なんてムダだ

破壊的表出・積極的対処(行動的側面)


学校ではらがたったときに取る行動をあらわす項目について、どのくらいよくするかを、「ない」から「いつも」までの4件法で尋ねます。項目は、破壊的表出に関するものが9項目、積極的対処に関するものが8項目、計17項目です。

                                           
項目例) はらがたつと、ものをこわす(破壊的表出)
おこっているときは、何か別のことを考える(積極的対処)
   

多言語での展開

MSAIは、オリジナルの英語版に加え、スペイン語版、日本語版が開発されています。米国をはじめ、オーストラリア、ペルー、グアテマラなどでも使用されています。

MSAIを用いた文化間比較研究も行われています。詳しくは、文化間比較研究のページをご覧ください。

   
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