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「鑑賞ルーペ」を使用した図工科デザインの授業

「鑑賞ルーペ」を使用した図工科デザインの授業

DETAIL:

  • 対象:
  • 大阪教育大学附属特別支援学校小学部児童
  • 実践者:
  • 同小学部教員、大学教員

DESCRIPTION:

 大阪教育大学附属特別支援学校小学部の児童が『鑑賞ルーペ』の使い方を理解し、その使用を通じて「焦点化して見る」「好きな場所を切り取って見る」ことを目指した活動を行いました。同校小学部図工担当者と大学教員で①『鑑賞ルーペ』と、それを活用する前段階で用いる「見ることに特化したアイテム」②~⑥を準備し児童一人ひとりの生活年齢、社会生活年齢、学習指導要領における段階に応じ、A:発達段階が初期の児童、B:発達段階が上がってきている児童、の2つのグループに分けて授業を展開しました。
 授業展開当初から本校児童の実態として懸念されていた「枠の外と中を区別して見るのが難しい」点について、Aグループの児童においては「焦点化して見る」「好きな場所を切り取って見る」はできたが、「穴空きの板」がそのためのツールとなったかは全ての児童においては不十分であるように思われました。Bグループの児童においては、『鑑賞ルーペ』の有用性があがり、それぞれの感性や違った観点で景色等を切り取って見ることができたと考えられました。また、どちらのグループも、切り抜いた丸を黒画用紙に好きな配置で並べて貼るデザイン活動を行い、『鑑賞ルーペ』の枠の中の模様や色を構成するということと、丸の並べ方をどうするかという画用紙上の配置を考えて構成するという2つの側面からのデザインを行うことができ、その発展として、アイロンプリントシートを活用し、児童一人ずつのオリジナルデザインで、文化祭で着用するTシャツ(⑦)を作成しました。
(2022年9-10月実施)
※本授業実践の詳細は、大学のリポジトリで見ることができます。下記URLをコピーし、ブラウザーのアドレスバーにペーストしてください。
 http://ir.lib.osaka-kyoiku.ac.jp/dspace/handle/123456789/32644

「鑑賞ルーペ」と「見ることに特化したアイテム」①〜③

「見ることに特化したアイテム」④⑤

「見ることに特化したアイテム」⑥『筒付きの穴空きの板』

⑦ アイロンプリントのデザイン と 完成した文化祭Tシャツ