『美術館を楽しむ~「絹谷幸二 天空美術館」編~』大阪教育大学公開講座2023 in天空美術館
DETAIL:
- 対象:
- 小学生~中学生 (保護者同伴可)
- 実践者:
- 大学教員、美術館キュレター
DESCRIPTION:
昨年度に続き、美術館と連携した大学の公開講座(子ども向け企画)として、対話型鑑賞ワークショップ『美術館を楽しむ~「絹谷幸二 天空美術館」編~』を実施しました。午前午後の2回、それぞれ小学1年生から6年生の4名、3名の参加と、大学生のサポート参加がありました。じっくりコミュニケーションができる人数でした。
鑑賞への導入として『アート と ともだち』から「しりまなシート」を使いました。そして、新たな試みとして「絵合わせ」の活動をしました。これは、美術館に展示してある絵画の写真を、パソコンを使って色のマス目状に加工した台紙の上に、加工していない同じ絵画の一部分をコピーしたピースをパズルのように置いていく、という活動です。この後、展示室での実際に本物の作品を鑑賞した参加者は、より作品にひきつけられていました。本活動について、小学2年の参加者の感想に、「おもしろくて、またちがう絵でもしてみたい。」とあったことからも、鑑賞への導入活動としての可能性を感じました。
後半は、定番となっている「ざっと見鑑賞」(短時間で自分のお気に入り作品を見つける活動)をしました。参加者それぞれが選んだ作品の前に集まり対話型鑑賞を行いました。積極的な発言があり、コミュニケーションを楽しみました。今回新たな導入アイデアや活動内容をアレンジして実施しましたが、鑑賞活動がよりスムースにできたように思います。
参加者のアンケートには、「とてもたのしい会でした。またちがうびじゅつのこうざがあればやりたいです。」「他の人の見え方がおもしろいと思いました。」「一人で見るより楽しかったです。」などの記述が見られました。また保護者の方にとっても有意義な機会であったようで、「子どもたちの新しい面、自由な発想を知ることができました」などの感想がありました。(2023年5月27日実施)
導入「絵合わせ」の活動
みんなで考えた「絵合わせ」
本物の絵を比べて
「ざっと見鑑賞」で見つけた作品の前で・・・「ここみて!」
絵画の中の形を自分の体を使って表現
みんなでじっくり味わってみます
「しりまなシート」を使って活動のまとめ
「しりまなシート」