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キャンパスの花

平成26年3月5日   

アレチニハナヲサカセマショ(花咲きの翁の参上)


 切り崩しの斜面に、クローバーの種をまきました。ちょっと小高い所から楽しそうに種をまいておられました。工事のために裸にされた広大なキャンパスの敷地に木々を植えるのはいろんな面で大変な苦労があったようです。限られた予算、人手――移転の前から、ツツジなどの分校にある木の挿し木を準備されては運ばれていました。ご自分でももちろんですが、「学長は車で視察に行くから」ってそれに合わせて。

 崖のようになって人が入りにくいところは、水仙の球根を植えて水仙の野にし、放っておいても時期が来たら毎年花を咲かせ増えていくよ、と。
 まだ木が植えられない植栽升には、パンジーなど小花をたくさん植えました。ちょっとしたガーデニング、引っ越しをした1年目は、先生も学生たちも研究室にいるより土いじりしてた時間のほうが長かったかもしれません(笑)。加藤先生とと~っても意気投合していた植木屋さんの米井さん、お元気でしょうか。


2014.3.3

 たくさんの種類の花木を植え、種を蒔きました。
季節が移ろってもどこかに花が咲き、少しでも楽しい気分になるように、と
実のなる木があれば、鳥が集まる、そして思いがけない植物の芽がもたらされたりもするしね、と。

 人が憩う場所には、
「フジ棚はどこにでもある、ノウゼンカズラのパーゴラだよ、オレンジのほこっとした花がね、かわいい、他にはないものになるよ」、と。

ソメイヨシノの並木じゃおもしろくない、と
車道沿いに枝垂桜の並木をつくり(でも残念なことになっているようです)、
ソメイヨシノだけが桜じゃない、大島桜ほか日本にはたくさんの種類の桜があるんだよ、
と息を切らせて階段をのぼりきると最初に目に入る様々なサクラが楽しい―春はもうすぐですね。

ヤマボウシ(アメリカハナミズキだったかなぁ)のメインストリートを進むとその奥に
一足早く土佐ミズキの黄色い花が咲きます。


2014.3.3

 レバノン杉、仲良しのマリーローズ先生が、母国から贈られた何本かの苗木に偶然くっついていたおまけらしく、たなぼた。
 メタセコイヤは落葉の針葉樹。セコイヤオスギは常緑の針葉樹。そろえてあげないと生物学科じゃないと。
 ボックスウッドは階段脇の植え込みで真冬にゴールドに輝いて、冬の私たちの目を一際ひきます。

 スズカケノキなど各分校を思い起こさせる樹やたくさんのドングリの樹が街路樹になっています。教育大の歴史を刻む記念植樹も、移転の前から丁寧に根回しをして移植されました。
 当時の細かった苗木は、しっかり根付きとても立派な樹へと成長していました。加藤先生の思い入れが随所にあります―今の学生さんたちには知る由もありませんが。
 あっという間に20年たちました。校舎の周りにある木々や通勤の途中に咲いているノウゼンカズラの花をみると、一緒に木を植えた日々を昨日のように思い出します。教室では何だか今も先生に見守られ、語り掛けて下さっているような気がしています。

 図書館横のプチ梅林、そろそろ紅白の花を咲かせていることでしょうね。
 大きくなった木の下で一緒にお花見したかったです。   (2014.3.5 長谷川恭子 記)



2014.3.3

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