もち

もちは、もち米を炊いて(蒸して)からすりつぶしたものです。
従来法では「うす」に炊きあがった(蒸しあがった)もち米を入れて「きね」でつきますが、今は、機械を使ってつきます。
ふつうのコメ(うるち米)と違って吸水率が良いので、土鍋などで炊くのは難しいです。

もちには上記のような【角餅】と、【丸餅】があります。
お祭りで「餅まき」をすることがあるように、おめでたい席に餅は欠かせない食品です。
およそ、東日本は角餅で西日本は丸餅なのだそうですが、高知県と鹿児島県は
角餅が主流なのだそうです。
東日本でも、一関(岩手)や庄内(山形)のように丸餅が主流の地域があります。
丸餅は角がないので、丸く収まるという意味を込めていると聞いたことがあります。
手で丸めないといけないので包丁は使えません。
角餅は切箱などに入れて固まってから包丁で切り分けるので運びやすいです。

餅はそのままでは食べにくいと思います。
ざっくりいうと「冷えたご飯」のようなもので、いったん糊化したでんぷんが
老化した状態になっています。
焼いたりレンジ加熱したりして、再加熱(でんぷんを糊化)して食べてください。

参考URL 農林水産省 aff(2020)1月号 地域で違う餅の形