研究テーマ

卒業研究は、
【題目】タイトル
【仮説の設定】
【仮説の検証】実験など
【結果および考察】
【総括】
と続くもので、レポート枚数も30枚前後以上になります。
自分の意見を考えるだけでなく、自分の意見を文献などから検証する過程が重要です。
私はその検証が大好きです。自分で自然の摂理を解き明かせることが面白いと思います。
高校の探求学習などでは、グループで1つのテーマを設定することもあるのですが、
本学本研究室では1人で1つのテーマを設定して実験していきます。
実験手法も化学分析や物性実験、官能評価(心理学的な実験になります)など、いろいろです。
今はデータサイエンスという学問領域も注目されているように、科学的な者の味方や考え方は誰もが習得すべきことになっているように思われます。統計的なものの見方も注目されています。客観性が高くなり、信憑性が上がるから、かも
しれません。
データをとり、Excelで処理して解析するスキルは社会人になっても有用だと思います。
画像は、ヨウ素デンプン反応です。
11本のプラスチックセルのなかに一定量のヨウ素溶液とデンプン溶液を入れ、唾液を添加すると、時間の経過とともにだんだん色が薄くなっていきます。これは、唾液に含まれるアミラーゼが作用してデンプンを加水分解したからで、唾液のなかにアミラーゼが本当に存在するのだということを示しています。
ヒトによって、酵素反応の速さは違うので、11本かかって色が薄くなった人もいれば、6本ほどで早くも色が退色する人、25本くらいかかる人など、いろいろです。
ヒトによってアミラーゼ活性が違う…のは、なぜでしょう?
この色の違い、どうやって他人に示したら良いでしょう?
#まず、アミラーゼってなに?というようなところから調べて、学術論文も読んで…
なぜそうなるのかな?と考えられることが仮説を立てる第一歩になると思います。
あるいは、教員にもらったテーマでも、自分なりに面白そうだ!とか、面白いな!と”吸収・代謝”できることが
大事なのではないかと思います。自分で考えたんじゃないし~、と思うとやる気も失せるような気がします…。