箸(はし)の表紙     ■箸(はし)の歴史  ■箸(はし)食の文化   ■正しい箸(はし)の持ち方
箸(はし)の選び方   ■箸(はし)のマナー手食(てしょく)の文化 
  ■割り箸について箸(はし)を使った故事成語(こじせいご)リンク集

世界には様々な食事方法があります。
ここではそのたくさんある食事方法から3つの食事方法について説明します。



(世界の三大食事方法)

地球上では約50億の民族が住んでいるといわれています。
その50億の民族の食事する方法を大きく分けると,手を使って食事をする「手食」、箸(はし)を主(おも)に使って食事をする「箸(はし)食」、ナイフ、フォーク、スプーンを使って食事する「ナイフ・フォーク・スプーン食」の3つがあります。

【上へ戻る】

(世界の食事方法の広がり)

手食 東南アジア・中近東・アフリカで使われており世界全体の約40パーセント
箸(はし)食 中国・朝鮮半島・日本・台湾・ベトナムなどで使われており世界全体の約30パーセント
ナイフ食 ヨーロッパ・南北アメリカ・ロシアなどで使われており世界全体の約30パーセント
これらの食法は歴史的には手食、箸食、ナイフ食の順で登場しています。
【上へ戻る】


 
人類は旧石器時代にはチンパンジーや猿などと同じように手で食べ物をつかんで食べていた。
すべての民族は手食の歴史を持っていた。
 ではなぜ現在のように食べ方の違いができたのでしょう・・・

<違いが生まれる原因は4つ>


1.食べ物の違い
・パサパサしたインディカ種の米は手食で食べるとおいしく食べられる
・粘(ねば)りのあるジャポニカ種の米は手につきやすいので箸(はし)食で食べる
・肉を切り裂(さ)き突(つ)き刺して食べるにはナイフ食が適している

2.各民族の食作法の違い
・ヒンズー教、イスラム教では食べ物は神から与えられた神聖なものであり、食器、食具(箸(はし)やフォーク)は汚れたものであり、手が最も清浄(せいじょう)という宗教的戒律(かいりつ)がある。

3.調理法の違い
箸食
(はししょく)
箸(はし)は指の動きに合わせて挟めるので、中国料理のように油で加熱調理した熱いものも食べられる。
ナイフ食 ナイフは切り裂(さ)き、フォークは突(つ)き刺さすので肉のかたまりの料理(ステーキなど)が多い欧米食に適している。


4.食材の違い
世界各国にはその土地にしかない様々な食材がある。
箸は「はさむ」ことに適したもので、ナイフ・フォークは「突く・のせる・切る」ことに適したものであり、各地域の料理に合わせてこれらの食事方法から選択され、現在の食法が生まれたのである。

【上へ戻る】

三大食作法のまとめ
食法機能特徴地域人口
手食文化圏
(てしょくぶんかけん)
まぜる
つかむ
つまむ
運ぶ
回教圏
(かいきょうけん)
ヒンズー教
人類文化の根源(こんげん)
東南アジア
中近東
アフリカ
オセアニア
24億人
箸食文化圏
(はししょくぶんかけん)
まぜる
はさむ
運ぶ
中国文明の中で火食(ひしょく)から発生
中国、朝鮮では箸と匙(スプーン)がセット
日本は箸(はし)だけ
日本
中国
韓国
北朝鮮
台湾
その他
18億人
ナイフ
フォーク
スプーン食文化圏
切る
刺す
すくう
運ぶ
17世紀のフランス宮廷料理の中で確立
パンだけは手で食べる
ヨーロッパ
ロシア
北アメリカ
南アメリカ
18億人
(参考文献) 「食の文化を知る事典」岡田哲:東京堂出版
      「箸の本」本田総一郎:柴田書店

写真1
【上へ戻る】