家政教育専攻 食物学研究室

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調理学実習について

admin 食物学と授業紹介 ~1 分

大学でも調理実習はありますが、表題のように「調理学実習」になっています。

これは、調理科学的な要素も入れたいと思ったからです。



調理って、わざわざ大学で学ばなくても、クッキングスクールもあるし、家で教えてもらえることもあるし、何ならSNS(動画やインスタグラム、エックスなど)で自学自習もできるんじゃ…?って、思った人はいるでしょうか。

それはそうなんですが、調理には「なぜそうなるんだろう」「どうすればよりおいしくなるんだろう」
と事象を深掘りするには身近で最適な作業だと思うので、めんどくさい、と、横へ押しやるのではなく、
積極的にやってほしい作業なんです。
つまり、調理は調理科学っていう学問なんですよね。
それを教えるのが大学の調理学実習じゃないかなと思っています。

【食べられないものを食べられるようにする】ために、どういうことをしますか?

【食べられないもの】には、本当に食べられないもの、例えば小麦や生米も該当します。
青梅のようにそのままでは有毒な食品も調理加工して解毒してから食べます。
大きなマグロ、肉牛、などもそのままでは【食べられないもの】。
解体して切り刻んで加熱したり加工したりして食べます。
【食べきれない】も含むなら、干物やジャムなどにすることもあります。

【よりおいしくする】のも調理ならでは。
キャベツを生食するだけでなく、豚肉などと油いためしたりする方がおいしいですよね。
調味料を使ったり、材料を組み合わせたりしてより満足できるように調理します。
栄養成分量の変化もあるかもしれません。

調理の意義を学術的に考えることで、理科や社会、国語などが生きてくると
思います。基礎教科と生活や産業といった応用科学の橋渡しをするのが調理であり食物
じゃないかな、と、思っています。

豚肉とキャベツを炒めて、ご飯のおかずにしたい、と思ったら
 1)豚肉の衛生や部位の選び方・切り方
 2)キャベツの切り方
 3)用いる調理器具・調理方法
 4)栄養成分を効率よく摂る調理上の工夫
が分かった方がいいですよね。出来上がったものはよりおいしいと思います。
経験知で分かるところもありますが、理論的にこうしたほうがいい、ことも
あると思います。千切りキャベツではあまり炒め物をしないと思いますが、
なぜでしょうね?そんなことも考えてみるといいかもしれません。

さらに、メニュータイトルも、「豚肉とキャベツの炒め物」よりは
「シャキシャキうんまい☆彡豚キャベの香ばし醤油炒め」
みたいにした方がモチベーションが上がるかも。
普通な?タイトルとどう違っているでしょうか。

調理科学は多様な分野を包括するだけにいろいろな分野の専門家がいます。
それだけで総合学習になりそうなくらい。
なかでも、科学的な思考や知識は大学でないと学べないので、異質ながら
実験系の研究をしています。

左は教育実習で調理実習をやっている風景です。

 研究授業 実習風景