食べ物の旬について
食べ物の旬、は、モノによると思います。
肉類には旬がない…と思います。一部のジビエなどは除くのですが。
春のタケノコや秋のサンマなど、季節感を示すのに適した食品で、和食にはそういった食品が多いと思います。
皆さんはどんな食品で季節を感じますか?
食肉に「旬」(出盛り期)がほぼない、のは、家畜の肉だからです。
つまり、ヒトがエサをやり、運動させて育てているから。
野菜は食事において季節感を表し、ビタミンやミネラル、食物繊維の摂取源となるものです。
保存期間が長いタマネギやじゃがいもなども「新タマネギ」「新じゃが」などと言われて
初収獲のものを楽しみます。
にんじんやだいこん、きゃべつ、きゅうりなど、農水省が「指定野菜」と決めたものは、年中
一定量が流通するように促成栽培などで配慮されていると思います。日本は南北に長く、栽培
エリアを調整する方法もとられます。
ブロッコリーやキャベツなどの野菜は、関西には北海道から始まってだんだん南に産地が下り
てくるようです。その逆(産地がだんだん北に上がる野菜)、もきっとあると思います。
需要があるものは、その時期に多く流通する場合もあります。
代表的なのはクリスマスケーキに使われるイチゴでしょうか。
露地栽培ですと、関西ではゴールデンウイークあけくらいから、になるのですが、
12月は需要があるようで。「情報」が野菜の生産まで左右するということですね。
魚介はばっちり季節感があります。マグロも秋がおいしいと言われていますし、
サンマは落語にもなるくらい秋になると脂がのってきます(目黒のサンマ)。
魚介に関しては、
脂がのる(多くなる)=旬(あぶらはおいしい)
と言われることが多いです。養殖と天然(育て方の違い)は、どうでしょう…。
日本は四季に恵まれているので、四季によってとれる魚介が変わります。
タイやヒラメ、カキなど、養殖で生産されるものも多いですが…。
サンマのように養殖できない魚もあります。
食事に季節感を出すだけなら、材料だけでなく、うつわや箸置きで季節感を出すのもアリ。
今なら、雪だるまの箸置きとか。お正月用には飾り物やおめでたい形状の食器がたくさん。
単に栄養を摂るだけの「食事」ではなく、心も満足する「食事」、をとりたいものです。
1人でとるなら、食べているものに注目してみて。どんなところがおいしいですか?
みんなで食べる時も、一度は食事の話題を。だって、今、食べているのでしょう?
感覚は共有できるはずです。それが楽しい。
あなたにとって、ああ、秋だな、と思える食事はなんですか?
冬だな、と思える食事は?